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鉄ヲタ夫と歴女妻の鉄道オタク旅

鉄ヲタ夫と歴女妻の鉄道オタク旅~夢の名残の相馬樓3

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視界いっぱいに広がる紅の世界―――大広間を見た瞬間、まず目に飛び込んできたのは紅色に染められ、一面に敷き詰められた畳であった。解説によると精製前の紅花で染められたものらしい。経年変化でやや薄くなっているようだが、それでもまだしっかり紅色が残っている。
この畳が紅花で染められた当時はオレンジ色ががっていたらしいが、水溶性の黄色色素の部分が抜け落ちて今はどちらかと言うとピンク色に近い。つまり残っているのは口紅にも使われる赤色色素のみということだ。一体この赤色は何年残るものなのだろうか、とつい考えてしまう。
そんな赤い畳が敷き詰められた大広間の前方には座布団が敷かれている。私達を含めた見学客が全員座布団の上に腰を下ろすと、早速三人の酒田舞娘とBGM担当の芸妓のお姐さん(メンバー1の美人)がやってきた。三人の舞娘は穏やかな微笑みを浮かべつつ、舞台の中央に並び、挨拶をする。
彼女達は相馬樓のみで活動をする舞妓であり、文化継承の為に活動をしている。いわゆる『お座敷』には出ないため、『舞妓』ではなく『舞娘』の字を当てているらしい。お座敷も務める本物の『酒田舞妓』はたった一人だけ、JRのCMにも登場した方だけしか残っていないとの事である。
以上の説明を聞いた後、演舞は始まった。曲目は3つ、田植えをしている早乙女のような、姉さんかぶり&たすき掛け姿で踊る『酒田おばこ』、団扇を手に夕涼みの姿を表現した少々大人っぽい『青柳』、そして北前船で栄えた酒田の繁栄を謳った『酒田甚句』である。
京都や江戸、金沢などの芸妓や舞妓の踊りに比べるとかなり地方色豊か―――田舎っぽさは否めない。しかしそれを払拭するほどのパワーに溢れていた。現代で言えばAKBの地方グループのような、というのが一番しっくりくるかもしれない。
情報が行き渡らなかったが故の個性が酒田にはしっかり残っていた。あっという間に情報が全世界に行き渡る現代で、『その土地ならではの個性』を作り出すのは難しい。それを地道に伝え続けている酒田の人々の努力を知ることが出来ただけでも酒田に来て良かったと心底思えた。



(6/5~6/11 twitterにて掲載)

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紅花で染められた畳の上で舞う酒田舞娘―――酒田でしか味わうことが出来ない贅沢でした(人´∀`).☆.。.:*・゚
歌や踊りは良く言えば地方色豊か―――言ってしまえば鄙びたものですが、どれも酒田という土地ならではの個性に満ち溢れ、生命力を感じるものでした。特に『酒田甚句』は一見の価値あり(๑•̀ㅂ•́)و✧北前船による好景気をそのまま歌にしたもので、上品さには劣るものの好景気特有のパワーに満ち溢れたものです(*^_^*)なかなか酒田に行くことも、酒田舞娘が他の土地でイベントをすることも難しいですが、それゆえに貴重な踊り、いつまでも残って貰いたいものです(●´ω`●)

明日からはもう一つの見学場所、旧本間邸について書かせていただきます(#^.^#)
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