「雑  記」
烏のおぼえ書き

『鹿鳴草楼夢(仮)』準備エッセイ~その2・ペリー来航と交渉に臨んだ与力達

 ←烏のおぼえ書き~其の百九十八・昭和初期の街の変遷 →烏のまかない処~其の三百六・ローソンのモーモーチャーチャ―
諸外国の商業船がちょろっ、と日本にやってきてはにらみ合い―――そんな微妙なバランスをぶち壊し、力任せに開国交渉を迫ったのが有名なペリー艦隊です/(^o^)\
彼らの目的は捕鯨船用の石炭&食料の確保及びアメリカ人遭難者への丁重な扱い、そして日本の港で積荷を売却または他の物品との交換ができるようにとの事でした。が、そのやり方が乱暴というか何というか(-_-;)
軍艦4隻を引き連れて、江戸の喉元である浦賀に迫ったペリーですが、本当はもっと多くの軍艦で押し寄せる予定だったとか。幸い当時のアメリカ政府が新たな軍艦の派遣を見送ってくれたので4隻だけとなりましたが・・・取り敢えず力でねじ伏せる、と言ったところはトランプさんとそう変わらない気がしますよね(^_^;)どうも長期に渡って続いている王室とか貴族社会が無い国というのは地道な交渉事が苦手なような気がします。
(同時期、ロシアからも交渉団が来ているのですが、こちらは魅力的な手土産(蒸気機関車の模型など)を持って長崎から交渉に入りました。漂流民を何度も送り届けてくれたりもしてくれましたしね。少なくともアメリカよりは日本の事情を汲んでくれてました)

で、半強制的に開国を迫られた日本ですが、この開国交渉の事務レベルで浦賀奉行所の役人たちが大活躍、というかとことんこき使われました(^_^;)
まず第一に名前を上げるべきなのは浦賀奉行所与力・中島三郎助でしょう。オランダ語通詞・堀達之助と共にサスケハナ号に乗り込み、第一回目の交渉に臨んだことはあまりにも有名です。
更に翌日、中島同様浦賀奉行所与力である香山栄左衛門が『自分が浦賀奉行であり、浦賀最高の役人』と身分を偽って交渉に臨みました。因みに中島三郎助は『浦賀の副奉行』とありもしない役職を名乗っていたとか(^_^;)当時の交渉が如何に危険を伴っていたかよく判るエピソードです(>_<)
すったもんだの挙句、結局アメリカからの親書を久里浜で受け取ることになったのですが、この際にも香山を筆頭に中島、近藤良次、佐々倉桐太郎の与力四名がサスケハナ号にペリーを出迎えに行きました。一応二名の浦賀奉行は陣屋内での親書受け渡しに同席はしましたが、実質的なやり取りは香山栄左衛門を中心とした与力達が行っていたようです。

現代でも最終合意こそ大臣が行っていますが、その前段階の交渉事は昔の与力のような実務についている方々が行っているわけですよね。そういった意味では極めて重要で失敗が許されなかった当時の与力達、頭が下がりますm(_ _)m
因みにペリーとの交渉後、幕府から与力たちに褒美が与えられていますので、その具体的な金額を(^_^;)

銀十五枚(一番多い 全員浦賀奉行所与力)
中島三郎助 佐々倉桐太郎 元木敬助 松村源八郎 細倉虎五郎 田中廉太郎
なお黒川嘉兵衛はペリー艦隊退去直後に下田奉行所に転出、香山栄左衛門は富士見宝蔵番に転出したため褒美が与えられていないようです( ;∀;)
(もしかしたら記述されていないだけかもしれない)

銀十枚(こちらも浦賀奉行所与力)
樋田多太郎 飯塚久米三郎 岡田増太郎など十名

この他、特別な注記は無いものの同心組頭や同心七十四名、浦賀町に住む商人、漁民、農民から奉行所の御用をつとめた大工の棟梁・伊藤太郎兵衛や船大工らにも褒美が与えられたそうです。
現在だったら感謝状でしょうけど、それでも下級役人から民間人までここまで大々的に報奨が出ることなんて無いですよね(@@)このペリー来航及び親書の受け渡し(条約締結はまだまだ先)が当時の日本にとって如何に大きな出来事だったか思い知らされます。

次回更新は5/17、ようやく神奈川奉行所ですε-(´∀`*)ホッ
(ちびちびしか読み進められないので・・・今回紹介した与力達も下田に赴任したもの、浦賀に残ったもの、神奈川奉行所に赴任したものといますので、どの人物が小説に使えるか手探り状態です(^_^;))




にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ 
INランキング参加中v
ご協力の程、よろしくお願い致しますm(_ _)m
 お気に召しましたら拍手代わりに是非ひとポチをv

関連記事
スポンサーサイト



 関連もくじ一覧 ▼ 
総もくじ 3kaku_s_L.png 夏虫~新選組異聞~
総もくじ 3kaku_s_L.png 紅柊(R-15~大人向け)
総もくじ 3kaku_s_L.png 葵と杏葉
総もくじ 3kaku_s_L.png 横浜慕情(大人向け)
総もくじ 3kaku_s_L.png 短編小説
総もくじ 3kaku_s_L.png VOCALOID小説
総もくじ 3kaku_s_L.png 雑  記
総もくじ  3kaku_s_L.png 夏虫~新選組異聞~
総もくじ  3kaku_s_L.png 紅柊(R-15~大人向け)
総もくじ  3kaku_s_L.png 葵と杏葉
総もくじ  3kaku_s_L.png 横浜慕情(大人向け)
総もくじ  3kaku_s_L.png 短編小説
総もくじ  3kaku_s_L.png VOCALOID小説
総もくじ  3kaku_s_L.png 雑  記
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
【烏のおぼえ書き~其の百九十八・昭和初期の街の変遷】へ  【烏のまかない処~其の三百六・ローソンのモーモーチャーチャ―】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【烏のおぼえ書き~其の百九十八・昭和初期の街の変遷】へ
  • 【烏のまかない処~其の三百六・ローソンのモーモーチャーチャ―】へ