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湘南歳時記

湘南歳時記~如月の曽我梅林2

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香りはすれど姿は見えず、その濃密な香りを頼りに1,2分歩く。すると急に視界が開け、紅梅の林が現れた。やっと曽我梅林に到着したのだ。しかしその濃厚で強すぎる香りとは対照的に花の咲き方は一、二割ほどだった。花を愛でるには少々早すぎたらしい。
というか、こんな蕾だらけの状態なのに香りがここまで強いとは―――梅はバラ科の植物だが本家本元の薔薇よりもその香りは強い。菅原道真は左遷で京都を去る際『東風吹かば 匂ひをこせよ 梅の花~』と詠んだが、この強い香りを体感すればなるほどと頷ける。
だが歌心の無い私はやはり花より団子、あわよくば酒のほうがありがたい。そう思って周囲を見回したが、本格的な梅まつりにはまだ早すぎたらしい。あぜ道にでている出店は数件しか無く、売っているものもすぐに食べられるものではなくお土産品ばかりだった。

「やっぱりちょっと早かったのかなぁ。お花も出店もちょっと寂しいよね」

出店を冷やかしつつ、私は改めて梅の木に目をやる。香りこそ満開並の強さだが花は三分咲きにも満たない状態だ。私達が目的としていた『花見』をするには余りにも寂しい。

「もしかしたらもう少し別の場所に行けば咲いてるかも知れないよ、白梅とか」

私が余りにも物足りなさそうな表情をしていたのだろう、彼が気を利かせて白梅の畑の方を指差した。確かに少し離れた場所に咲いている白梅は遠目からもチラホラと見える。
それでも辛うじて三分咲きといったところだろうか。いや、もしかしたら白梅のほうが色として目立つからそう見えるだけで、紅梅と咲き方は殆ど変わらないのかもしれない。それでも駐車違反をしてまで梅を見ているのだ、できるだけ多く咲いているものを見たいではないか。
私達は互いに顔を見合わせた後、白梅が咲いている畑の方へと足を向ける。すると遠目から見た通り紅梅よりはほんの少しだけ花が多く咲いていた。だが、何故か紅梅の中に居た時よりも匂いが弱い気がする・・・私は思わずあぜ道に枝を伸ばしている枝に鼻を近づけて確認してしまった。




(2/13~2/19 twitterにて掲載)

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どうやら私達が見た紅梅はかなり香りが強い品種だったようです(*´ω`*)畑からかなり離れた場所まで香っていたくらいですから・・・。
その一方、隣接していた白梅は花は早め&大ぶりではあったのですが心なしか香りが弱かったような・・・風向きだとか咲き方(蕾のほうが香るのか?)など色々な要素があると思うのですが、あれは不思議でした(*´ω`*)
ビジュアル重視&香りは穏やかな方が、という人は白梅、派手な色&香りも強めがすきという方は紅梅が良いかも・・・因みに新撰組副長は後者ですよね(-_-;)見た目も香りも派手な紅梅が好き、という彼の好みはやはりぶっ飛んでいる気がします(^_^;)
明日からの連載では香りに関しての私なりの考察などを書いていきたいと思います❤(ӦvӦ。)
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