「紅柊(R-15~大人向け)」
丁酉・春夏の章

露に濡れる女・其の貳~天保八年六月の背徳(★)

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 濃さを増した庭木に打ち付ける雨音が、障子越しに密やかに聞こえてくる。だが叙情あふれるその雨音をかき消すように、部屋には女の艶めかしい喘ぎ声が満ちていた。

「そ、素月園様ぁ。どうか、お許しを・・・・・・涼弥にはしたない姿を見られてしまいます」

 豊満な尻を高く掲げさせられた辱めの姿のまま、菊弥は切なげに訴える。だが素月園と涼弥の目の前にさらけ出された花弁は淫蜜を含んで綻び、その中央にある花芽はぷっくりと膨らみ顔を覗かせていた。更に蜜壺からはだらしなく淫蜜が滴り落ち菊座は物欲しげにひくついている。口では羞恥を訴えながらも身体は淫らな欲望を露わにしている――――――それが今の菊弥だった。素月園は涼弥に太い張形を手渡すと、菊屋の尻肉を鷲掴みし左右に押し広げた。

「ほら、涼弥。こんなにサカッちまっている菊弥を放っといていいのか?同じ女なら満足させてやる方法は判っているだろう。腰が抜けて歩けなくなっちまったら駕籠を呼んでやるから、心置きなく菊弥を犯っちまいな」

 素月園の甘い毒に満ちたその一言が、涼弥の箍を外した。涼弥は渡された太い張形を菊弥の脚の間に通し、花芽から花弁、そして菊座をずるり、と擦り上げる。するとにちゃっ、と淫猥な濡音と共に菊弥の背中がブルリ、と震えた。

「ああっ!!涼弥ぁ、そんなことしちゃダメぇ!」

 背中を仰け反らせ菊弥は叫ぶが、腰は張形を求め淫らに振られる。その浅ましい姿を目の当たりにして、涼弥は頬を紅潮させつつ菊弥に指摘する。

「菊弥姐さん。ダメって言いながら張形におまたをこすりつけるの、止めてくださいな。深川一の芸妓の名が泣くじゃありませんか」

 涼弥は擦り上げる張形の手を止め、一寸ほど花弁から張形を離す。すると菊弥は恨めしそうに涼弥を睨みながら、張形を求め腰を落とそうとした。だが涼弥はそれを許さない。

「菊弥姐さん、はしたない!」

 菊弥を叱りつけながら涼弥はぺちん、と菊弥の尻を強く叩く。その瞬間菊弥は派手にのけぞり、新たな淫蜜を滴らせた。だが涼弥は責める手を止めようとしない。今度は反対側の尻肉を叩き、菊弥の白い尻に紅の手の跡をくっきりとつける。

「わっちの知っている姐さんは気高いお人なのに。何ですか、この乱れっぷりは?妹分を前にして恥ずかしくないんですか?」

 涼弥はそう言って今度は強く張形を菊弥の股間に押し付けた。花芽や花弁を潰さんばかりの強さに菊弥の口から悲鳴に近い嬌声が上がる。

「この張形、どこに欲しいんですか?はっきり口に出してくださいませ。でないとお仕置きをさせていただきますよ?」

 加虐的な笑みを浮かべつつ、涼弥は張形の先端を菊座に押し付ける。流石にこのような太い張形を菊座に呑み込むことは無理だろう。間違いなく菊弥は蜜壺へ挿れてくれと訴えるはずだ――――――そう目論んだ涼弥だったが、その思惑は見事に外れた。何と菊弥はそのまま腰を落と、菊座に張形を飲み込もうとしたのである。

「ちょ、姐さん?そっちは・・・・・・!!」

 慌てて張形の先端を菊座から離した涼弥に、素月園が喉の奥でくっくっ、と笑う。

「さっき言っただろ?菊弥はこの箱に入っている道具は全部使ったと。既に菊座も男の逸物を呑み込めるくらいにまで躾けてあるから、それくらいの張形なら問題ねぇ。いい声で啼くから試してみな」

 そんな素月園の促しに、涼弥は意を決して菊弥の後ろの穴に手にした張形を押し込んだ。すると予想よりもすんなりと菊弥は太い張形を呑み込んでしまったのである。それだけではない、ようやく求めているものが手に入ったためか表情は恍惚に蕩け、半開きになった唇からは熱い吐息が溢れる。そんな色っぽい菊弥の姿を前に涼弥も興奮を抑えきれない。

「すごい、菊弥姐様・・・・・・こんな太いものを、すんなりと」

 驚きに目を丸くしつつも、涼弥の目には更なる加虐の光が浮かぶ。この愛らしい獲物をどう料理してやろうか――――――そんな風に思い始めていた涼弥の肩に、素月園の手が乗せられた。

「おい、涼弥。おめぇはどうやら犯られるより犯る方が好きみたいだな。女の姿をしちゃいるが、中身は俺以上に男前だ」

 自分の心の中を読まれたような気がして、涼弥はどきり、とする。

「・・・・・・あまり褒め言葉とも思えませんが」

 動揺を押し隠そうとわざとそっけない返事をするが、素月園は『お見通し』とばかりに意味深な笑みを浮かべた。

「最高の褒め言葉のつもりだがな。初めてでここまで出来るなんてなかなか有望だな」

 素月園は菊弥の股ぐらに手を伸ばし、そっと花芽を擦り上げながら菊座に刺さった張形を動かし始めた。すると菊弥は更に悶え始める。

「おめぇ、もしかしてろくな男にあたってねぇんだろ?身体を雑に扱われてちゃあ女の喜びなんざ判るはずもねぇ・・・・・・菊弥の気を一回やっちまったら、今度はおめぇの身体に女の快楽を教えてやるよ。そうすれば、菊弥を更に悶えさせることもできるぜ。むしろソッチの方に興味があるんじゃないか?」

 素月園の一言は、涼弥の心の奥底にある欲望を引きずり出す。もしかしたら目の前の菊弥もそうやって素月園によって己の奥底に隠していた変態じみた欲望を引きずり出されたのかもしれない。

「本当、ですかい?素月園様?」

 自分自身の快楽にはそれほど興味は無かったが、菊弥を更に淫らに悶えさせることができるのは魅力的だ。素月園の背徳の申し出に、涼弥は一も二もなく頷いた。



 素月園がほんの少し嬲ると、菊弥はすぐさま派手に気を遣ってしまった。そしてぐったりと放心状態の菊弥を横たえると、今度は涼弥の番である。
 淫らな道具箱から取り出されたもう一本の緋色の縄によって涼弥も縛られるが、菊弥よりはだいぶ単純な縛り方だ。乳を挟むように二本の縄が身体に巻きつき、脚の間に一本の縄を通されただけの単純なものだが、それだけでも涼弥の息は荒くなる。

「女を縛る基本はこれだ。乳房を括りだせば多少貧相な身体でもより色っぽく見えるし、女の身体の柔らかさが強調される。そして脚の間の縄は身じろぎする度に敏感な部分を擦って、勝手に女を昂ぶらせるんだ。それはおめぇも感じているだろ?」

 素月園による一つ一つの説明に、涼弥は頷く。乳や秘めやかな花弁に食い込む縄の刺激に身悶えしつつ、それ以上に気になるのは素月園の説明だ。

「この縛り方って・・・・・・もっと色々なやり方があるんですかい?」

 こんな単純な縛り方でさえ興奮を覚えるのだ。更に女の亢奮を引きずり出す縛り方もあるのではないか?そんな疑問を呈する涼弥に、素月園は感心したように溜息を漏らす。

「ほぉ。明らかに感じ始めているのに、そういう質問をするか。おめぇもなかなかのモンだな。気に入ったぜ」

 素月園は涼弥の股に通した縄を軽く引っ張りあげながら、涼弥の質問に応えた。

「俺は数種類しか知らねぇが、『仕込み屋』の友吉さんならもっと知っているだろうな」

「しこ・・・・・・み屋?」

 花芽に縄が擦れる刺激に昂りつつも、涼弥は聞き慣れない職業に小首を傾げる。

「ああ。気位の高い芸妓や、何も知らねぇ素人を求めに応じて調教して、依頼主に渡す、って職人さ。菊弥も最初は手こずってよ。俺じゃあ手に負えねぇから最初の二、三回は友吉さんにも手伝ってもらったんだ。それがここまでに淫乱になるとはね」

 寝転んだまま、ぼんやりと涼弥と素月園の行為を見つめている菊弥をちらりと見ながら素月園はにやりと笑う。

「菊弥。さっきは散々可愛がってもらったんだから、今度はおめぇが妹分を可愛がってやれよ」

「はいな・・・・・・それにしても涼弥ちゃん、きれいな身体」

 菊弥は起き上がり、涼弥に近寄ってくるとその耳朶に唇を寄せた。更にちろり、と涼弥の耳の奥に忍び込んできた菊弥の舌に、涼弥の身体はびくん、と跳ね上がる。

「確かにな。だが女としてはまだまだ蕾、ってところだろう。これからどれだけ淫らに咲き誇るか楽しみだ」

 菊弥に言葉を返しつつ、素月園は触れるか触れないかの優しさで乳房と乳首を撫で上げる。

「うっ」

 その瞬間、涼弥に今まで感じたことがない感覚が襲ってきた。乳首からの痺れる感触は背筋から縄の通された股間へと走り抜けたのだ。更に菊弥による耳責めと相まって涼弥の身体は欲望に紅潮してゆく。縛られているとはいえ、ここまで優しく丁寧な愛撫を受けたことがなかった涼弥にとってこれらは未知の感覚だ。

「こんなふうに触れれたことは?」

 今度は脇腹から腹のあたりをさわさわと撫でつつ、素月園が尋ねる。

「ないで・・・・・・す、ちょっと、何でっ!」

 今まで性的な興奮は感じにくい、というか不感症に限りなく近いと思い込んでいた涼弥だったが、その思い込みが音を立てて崩れていく。ただ撫でられているだけ、優しく舐められているだけの愛撫なのに涼弥は瞬く間に高みに引きずりあげられてしまったのだ。その事実を認めたくないと膝を閉じ、身体を丸くしようとする涼弥だったが、そうすると股間に通された縄がきつく食い込んでしまう。花芽を押しつぶし、擦れるその刺激に涼弥は思わず艶っぽい声を上げてしまった。

「おなごの身体の敏感さは赤子とそう変わらねぇ。慣れるまでは焦らすくらいの強さが丁度いいんだ。尤も菊弥ほどになっちまうとそれじゃあ全く感じねぇがな」

 そう言いながら、素月園は涼弥の耳朶を弄んでいる菊弥の乳首を抓った。

「はぁうう!」

 嬌声を上げながら、菊弥は涼弥の耳朶から唇を離してしまう。その瞬間、涼弥に少しだけ余裕が生まれた。

「涼弥、今のおめぇにこんなことをやっちまったらただ痛いだけだ。だが散々遊びつくすとこんな乱暴な愛撫でさえ快楽になっちまうんだぜ。そこの見極めをしっかりするのが女を扱う仕事の重要なところだ」

 そう言いながら素月園は二人の女の乳房をそれぞれの強さで弄ぶ。その愛撫に菊弥は早々に溺れるが、涼弥は快楽の波に翻弄されつつも注意深く素月園の愛撫を観察していた。

「確かに・・・・・・菊弥姐さんは強いほうが心地よさそうですね。もしかして乳首を噛んじまっても?」

「よく気がついたな。その通りだ。何なら菊弥の乳を噛んでみな。いい声で啼くぜ」

 そう言って素月園は涼弥への愛撫の手を止め、菊弥の背後に回る。そして菊弥の乳をすくい上げ涼弥の口元に差し出した。

「舌と歯で嬲ってやんな。徐々に強く噛んでいっていけば、いいところで啼くから」

 その言葉に頷き、涼弥は菊弥の固く凝った乳首を口に含み、軽く噛んだ。

「あんっ」

 軽く声を上げたものの、菊弥の声には余裕がある。本気で感じるにはまだまだだ。涼弥は注意深く菊弥を観察しながら、素月園の教えの通り舌と歯を使い菊弥の乳首を嬲り始めた。

「あっ・・・・・・もっと、強く、吸って。ああんっ、そうよ。もっと強く噛んで・・・・・・はぁぁっ!」

 徐々に強くなってゆく菊弥の嬌声に煽られ、涼弥の愛撫も激しくなってゆく。

「おい、菊弥。妹分に乳を吸われただけで逝っちまうのか?いくらなんでも感じすぎだろうが」

 背後から囁く素月園の声に、菊弥は切なげに訴える。

「だって、涼弥ちゃん、上手・・・・・・ああっ!」

 どうやら軽く気を遣ってしまったらしい。頤を仰け反らせ、菊弥派素月園の胸の中へ倒れてしまった。

「涼弥、そろそろいいだろう。こいつはかなり強く噛まないと感じなかっただろ?」

「はい。確かに」

 菊弥の乳首から唇を離すと、涼弥は自らの唇をぺろり、と舐める。その姿は獲物に食らいつく肉食獣のようだ。

「おめぇの乳を同じ強さで噛んだら痛くてしょうがないはずだ。さぁて、今度はこいつを使おうかな」

 素月園が箱から取り出したもの、それは二つの頭を持った、女同士で使うための張形だった。

「どうやらおめぇは犯られるより犯るほうが好きそうだよな。だったらこいつを嵌めて、菊弥を犯ってみな。俺は尻の方を頂くからよ」

 素月園は涼弥に双頭の張形を涼弥に渡すと、菊弥の腰を軽く浮かす。そして淫蜜で軽く菊座をほぐすとそのまま一気に菊弥の尻を逸物で貫いた。




UP DATE 2016.6.8

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菊弥を一通り嬲り倒した後、涼弥も参戦と相成りました(〃∇〃)
尤も多少は客をとっていたり情人はいたかもしれないけどそれほど経験が無さそうな涼弥ですので、やはり溺れるまでとはいかないようで・・・(^_^;)素月園も敢えて無理はさせずに『菊弥を犯すこと』で涼弥に色事の愉しさを教えようとしております( ̄ー ̄)ニヤリ
どうやら元々が能動的というか男前というか犯られるよりは犯りたいタイプの涼弥、素月園はその素質をほんの僅かな時間で見切っていたのでしょう。そんな風に自分の性癖を認めてくれる素月園に涼弥は惹かれていくのかもしれません♥

次回更新は6/15、もともと3Pですが今度は初っ端から本番シーンになります。いわゆる菊弥を挟んでのサンドイッチ・・・(以下自粛)オトナの方はこっそりひっそりお楽しみ下さいませ(〃∇〃)
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