「Twitter小説」
鉄ヲタ夫と歴女妻の鉄道オタク旅

鉄ヲタ夫と歴女妻の鉄道オタク旅~九州縦断強行軍編7

 ←夏虫~新選組異聞~ 第九章 第二十八話・再会、そして永遠の別れ・其の肆 →拍手お返事&夫婦揃って腰痛に(>_
ぜぇぜぇ、はぁはぁ―――中年夫婦二人は指定席に座り込むなり肩で息をする。

「・・・何、この信じられない乗り継ぎの短さ!」

私は息を整えつつ窓側に座った旦那に文句を垂れる。とにかく『いさぶろう・しんぺい』から『はやとの風』への乗り換えは全くもって余裕がなかった。
どうやら『いさぶろう・しんぺい』の到着が少々遅れてしまったらしい。それ故乗り継ぎ時間に余裕が無くなってしまったのだろう。結局外観の写真さえ撮れずに『はやとの風』に乗り込んだ私達は、喉の渇きをどうにかしようと車内販売のビールを注文する。
しかし売り子のお姉さんが渡してくれたのは『薩摩ゴールド』という、ピルスナータイプの発泡酒だった。どうやら本物の『ビール』の販売はないらしい。因みにこの『薩摩ゴールド』は黄金千貫という名のサツマイモを原料の一つとして使用している。

kyusyu06.jpg


「サツマイモの発泡酒・・・どんな味がするんだろ?」

芋焼酎であればあのほんのりとした甘さがアクセントになって美味しく感じる。だが苦味が命のビールに、あの甘さが合うのだろうか?一抹の不安を感じずにはいられないが、ビールに近いものはこれしかない。

私と旦那は意を決して購入した『薩摩ゴールド』を飲んでみる。するとビール特有の苦味がまず最初にやって来て、その後仄かにサツマイモの後味らしきものが感じられた。

「そこそこ高級な発泡酒・・・で、サツマイモは微かに気配を感じる、ってところかな?」

そんな私の感想に、旦那も頷く。

「うん。何となく後味にサツマイモっぽい感じが残るような残らないような・・・」

つまり『中にサツマイモが入っている』と言われなければ全く気が付かない程度にしかサツマイモは感じられないと言うことである。

きっと開発者はこの繊細な味を表現するのに苦労したんだろうなぁ、とは思いつつものどが渇いている中年夫婦にそんなことは関係ない。高級発泡酒『薩摩ゴールド』は10秒で中年夫婦の乾いた喉に流し込まれ、後には小洒落た空き瓶だけが残されたのだった。



(5/2~5/8 twitterにて掲載)

Back    Next


にほんブログ村 小説ブログへ
ランキング参加中vこちらはブログ村の小説ランキングにリンクしております。


こちらは画像表示型ランキングですv




スミマセン・・・本当に『はやとの風』の印象って発泡酒しかありませんでした(^_^;)
何せ乗り継ぎが慌ただしく、外観の写真を撮るどころか乗り遅れないよう走るだけでも大変でwwwだからこそ今回の『薩摩ゴールド』にありつけたともいえます。
普段飲みには少々お高めですが、贈答用とか観光の記念に一本、というにはなかなかお手頃かと(*^_^*)

明日からの連載では『はやとの風』を降りた先、鹿児島中央駅でのお昼ご飯について書かせていただきます。
(人吉駅で駅弁おじさんから駅弁を買わなかった理由がここで明らかにwww)
関連記事
スポンサーサイト

 関連もくじ一覧 ▼ 
総もくじ 3kaku_s_L.png vague~道場主・作間駿次郎顛末記
総もくじ 3kaku_s_L.png 夏虫~新選組異聞~
総もくじ 3kaku_s_L.png 紅柊(R-15~大人向け)
総もくじ 3kaku_s_L.png 葵と杏葉
総もくじ 3kaku_s_L.png 横浜慕情(大人向け)
総もくじ 3kaku_s_L.png 短編小説
総もくじ 3kaku_s_L.png VOCALOID小説
総もくじ 3kaku_s_L.png 雑  記
総もくじ  3kaku_s_L.png vague~道場主・作間駿次郎顛末記
総もくじ  3kaku_s_L.png 夏虫~新選組異聞~
総もくじ  3kaku_s_L.png 紅柊(R-15~大人向け)
総もくじ  3kaku_s_L.png 葵と杏葉
総もくじ  3kaku_s_L.png 横浜慕情(大人向け)
総もくじ  3kaku_s_L.png 短編小説
総もくじ  3kaku_s_L.png VOCALOID小説
総もくじ  3kaku_s_L.png 雑  記
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
【夏虫~新選組異聞~ 第九章 第二十八話・再会、そして永遠の別れ・其の肆】へ  【拍手お返事&夫婦揃って腰痛に(>_】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【夏虫~新選組異聞~ 第九章 第二十八話・再会、そして永遠の別れ・其の肆】へ
  • 【拍手お返事&夫婦揃って腰痛に(>_】へ