「紅柊(R-15~大人向け)」
丁酉・春夏の章

水引を、添えて持ち込む花ごころ・其の参~天保八年三月の祝言(★)

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 熱を帯びた息遣いが行灯の炎を揺らし、春の宵を情愛の色に染めてゆく。月明かりに煌めく桜の花弁がほろほろと散りゆく中、五三郎と幸の、二人にとって初めての夜は佳境に入っていた。
 幸の最奥にようやく到達した五三郎の指は、幸の繊細な花弁を傷つけないようゆっくりと出入りを続けている。剣術の稽古で並の男よりも節くれだっている五三郎の指は、狭隘な幸の蜜壺にとっては少々太すぎる。溢れ出る淫蜜の助けを借りても、五三郎の指を締め付けてくる蜜壺の中を動かすのは至難の業だ。それでも五三郎は辛抱強く幸の蜜壺を広げる作業に没頭していた。

「幸、少しは慣れたか?」

 五三郎は囁きながら幸の耳朶を舐る。そして空いているもう片方の掌は幸の豊かな乳房をやわやわと嬲り続けていた。
 それは幸の気が挿し込まれている指に集中するのを防ぐ為だった。そこにばかり意識が行ってしまえば余計に痛みを感じるだろう。せめて少しでも他で気を紛らわせる事ができれば、初夜の痛みを少しでも軽減できるかもしれない――――――そんな五三郎の気遣いである。その気遣いが功を奏したのか、幸は頬を上気させながら笑顔を見せた。

「はい、兄様。だいぶ・・・・・・楽になってきました」

 弾む息を抑えつつ、幸は五三郎に応える。ここまで余裕が出てくれば次の段階に進んでも大丈夫だろう。五三郎は円を描くように蜜壺の中で指を動かしつつ、幸に語りかける。

「じゃあもう一本指を増やすからな。力を抜いて・・・・・・」

 幸を優しく促しつつ、五三郎はもう一本指を増やし、蜜壷へと滑りこませた。かなり狭隘ではあるが先程よりは痛がらない。やはり一本目の指でだいぶ解したのが功を奏したのだろう。

「あに・・・・・・さま」

 吐息混じりの甘い声で幸が五三郎を呼ぶ。その声に誘われるように五三郎は軽く唇を重ねた。初夜に緊張の色を隠せなかった幸も、ここに来てだいぶ昂ぶっている。これならば五三郎の逸物を受け入れることも可能だろう。五三郎は覚悟を決め、二本の指を幸の蜜壺から抜いた。

「そろそろ、行くからな」

 五三郎は幸の顔を覗き込みながら下帯を緩め、逸物を引き抜く。そして幸の蜜口に張り詰めた逸物を宛がい、一気に幸を貫いた。

「いたっ!!痛い!!」

 予想を遥かに超えたその激痛に、幸は目を大きく見開き暴れだす。

「いたい!兄様、抜いて・・・・・・抜いてよぉ!」

 まるで駄々っ子のように幸は五三郎の胸板に拳を叩きつけるが、五三郎はびくともしない。むしろ幸の活きの良さを愉しんでいるかのような笑みを浮かべ、幸の顎をくいっ、と上げた。

「ちったぁ我慢しろ。でねぇといつまでも痛ぇままだぞ」

 それでも暴れるのを止めない幸に業を煮やしたのか、五三郎は幸が動けないように強く抱きしめ、腰を動かし始めた。幸はそれに耐えるために五三郎の襟にしがみつき、唇を噛みしめる。それと呼応するように幸の蜜壺は五三郎の逸物を千切らんばかりに強く締め付け、五三郎の精を搾り取ろうとする。

「もうちょいの辛抱だ。そんなに長くはもたねぇだろうから・・・・・・うっ」

 強すぎる処女の所為だろうか、それとも初めて幸を堪能した興奮のためか、五三郎は呆気なく果ててしまった。本当はもう少し幸の膣内を堪能したかったが、痛がる幸を無視して長々と堪能するほど五三郎の心臓は強くない。
 すぐさま己の逸物を幸から引き抜くと、みす紙を手に幸の脚の間に入り込んだ。

「あ、兄様!後始末は自分でやりますから!」

 五三郎が何をしようとしているのか気がついた幸は、慌ててそれを止めさせようとするが、五三郎は意に介さず、幸の膝を掴んで更に開かせた。

「何言ってやがる。おめぇの襁褓を取っ替えてやったのを忘れたのか?おめぇのシモの世話なんざお手のもんさ」

「そういうことじゃなくって!恥ずかしいですから・・・・・・止めてください」

 消え入りそうな声でやめてくれと懇願する幸だったが、五三郎はその訴えを無視して幸の脚の間の顔を近づけた。

「ちょいと見たところ、それほどひでぇ出血をしているわけじゃ無さそうだな・・・・・・落ち着いたら後でもう一回やるか」

「ええっ!あんな痛いことをもう一度、ですって?」

 幸は唇を尖らせて、言外に勘弁してくれと五三郎に訴える。だが、五三郎はその訴えをあっさりと却下した。

「あたぼうよ。ようやくありつけるようになった『ごちそう』を前に一度で終わらせるなんて出来るわきゃねぇだろ」

 そう言いながら五三郎はみす紙で丁寧に幸の花弁を拭き始めた。初花の出血は勿論、自らが放った白濁や、幸から流れ落ちる淫蜜まで丁寧にだ。特に初めての情交で傷がついてしまっている蜜壺のとば口は特に慎重に拭き清める。

「ま、こんなもんかな」

 幸の花弁を拭き終えると、五三郎は手にした始末紙を枕元の犬張り子の置物の中に放り込んだ。

「これで今夜の祝言の作業は終わり、だな」

 五三郎は確認すると自らの逸物も手早く拭き清め、幸のとなりに潜り込んだ。

「お疲れさん。ま、最初は痛くても仕方ねぇが、そのうち慣れるから安心しろ。今日顔を出していた兄弟子たちの話だと、五、六回くらいは覚悟してもらわねぇといけねぇらしい」

「五、六回も!」

 あの痛みに五、六回も耐えねばならないのかと、幸の目に涙が滲む。

「まぁ、一晩二回やるとして三日はかかる、って算段だ・・・・・・祝言は三日間だし、うまく出来てるもんだよなぁ」

「そんなところで感心しないでください、兄様・・・・・・じゃない、旦那、さま」

 消え入りそうな声で幸が訴える。やはり『旦那様』という言葉を口にするのは恥ずかしいのだろう。その初々しさに五三郎はにやにやと、今にも涎を垂れ流さんばかりの笑みを浮かべた。

「お、ようやく『旦那様』になったな。いいねぇ初々しい新妻ぶり」

 五三郎は幸を引き寄せると、腰に手を伸ばしゆっくりと撫で擦り始めた。

「ま、こっちの方はじきに慣れるさ」

 五三郎は幸の頬や唇、そして首筋に唇を這わせ始める。それは事後のゆったりとしたじゃれあいではなく、これから再び仕掛けていこうかという執拗さが滲んでいた。

「旦那、さま・・・・・・もう、次をするのですか?」

「ああ。さっきは俺も気が急いていたから大しておめぇを感じさせてやれなかったしよ。今度はもう少し余裕を持っておめぇの相手をしてやれるから」

 そう言いながらも五三郎は己の身体を密着させつつ、幸の首筋や耳朶に何度も接吻を落としたり、舌でくすぐったりする。その刺激に幸は一度目よりも早く反応し始めた。

「だ、んな・・・・・・さま、あまり・・・・・・無体をしないで、くださいませ」

 幸は喘ぎ混じりの声で訴える。だが頬や身体は上気して火照り、説得力は皆無だ。

「さっきよりも感じているじゃねぇか。こうやって俺の身体に慣れていくんだよ、幸。剣術の稽古と同じでこっちも繰り返しが必要なんだよ」

 五三郎はそう言うと、すっかり固く凝ってしまった幸の乳首を口に含み、舌で転がし始めた。その愛撫に幸が頤を仰け反らせる。

「あんっ、兄様!そんな風にしちゃ」

「気持ち良いみたいだな。そのうちもっともっと心地よくなるから、俺に委ねてろ」

 五三郎は乳首を口に含んだまま、幸に語りかける。その際の舌の動き、触れる歯の感触に幸はびくん、と身体を震わせた。

「はい、あにさ・・・・・・だんな、さま」

 一度精を放っているためか、先程以上に余裕を見せながら幸を嬲ってゆく。普段は剣を操る無骨な指がひと撫でするごとに幸は反応を示し、熱っぽい吐息が徐々に小さな声へと変わってゆく。その変化を愉しみつつ、五三郎は幸の唇を再び貪る。

「・・・・・・」

 五三郎の舌に絡め取られた幸の舌が蠢く。何か訴えたいことがあるのかと五三郎は一旦唇を離した。

「どうした、幸?」

「兄様・・・・・・好き」

 まるで幼子が訴えるような、舌足らずな一言だったが、五三郎を昂ぶらせるためには充分すぎる一言だった。

「俺もだよ、幸。おめぇに心底惚れている」

 そう笑顔を見せながら、五三郎は再び幸の唇を深く吸った。

(そろそろ・・・・・・後朝の句も考えねぇとな)

 幸の舌を吸いながら、五三郎は思案する。幸と約束した百句の内、九十九句までは出来ている。そして最後の一句は幸との初夜を向かえてから――――――後朝の句として作ろうと思っていた。 だが、この気持を十七音だけで表現することは不可能だ。

(上の句は『水引を、添えて持ち込む花ごころ』で・・・・・・)

 幸の柔肌を撫でながら、五三郎は更に心の中で呟く。

(・・・・・・『撫でては思う、床の生け筒』、かな)

 少々生々しい感じはあるが、今感じている自分の気持そのままの歌だ。もし気に入らなければ後で修正を加えればいいか、と頭の隅で思いつつ、五三郎は幸の柔肌に溺れていった。




UP DATE 2016.3.16

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水引を 添えて持ち込む 花ごころ 撫でては思う 床の生け筒

これが七代目・山田浅右衛門が残した短歌です・・・ほぼ間違いなく結婚の時の歌だと思われますが、下の句がちょっとシモ掛かっているというかなんというか(^_^;)
これはほぼ間違いなく男性を『花』、そして女性を『生け筒』になぞらえた歌だと思うのですが・・・生け筒というからには並々と水が入っているのでしょう。そういう濡れた筒に挿しこむことを連想させる歌を作ってしまった五三郎、きっとテンションが上がっていたのでしょう(^_^;)
次回更新は3/23、この歌を聞いた幸の反応や如何にwww次回をお楽しみ下さいませ(*^_^*)
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