「VOCALOID小説」
見返り美人

見返り美人外伝・櫻花の背徳3(★)

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 バツとして、男の本気を教えてあげる――――――甘い毒を含んだ海斗の囁きが芽衣子の耳を犯す。その囁きと同時に未だ力を漲らせたままの海斗の逸物が芽衣子の花芽を擦り上げた。
 交じり合った愛の証でぬめりを帯びた海斗の逸物は、まるで獲物を狙う蛇のように執拗に、震える花芽に襲いかかる。

「ふあっ!」

 一度だけならまだしも幾度もしつこく花芽を責める海斗の動きに、耐えられなくなった芽衣子の口から嬌声が溢れた。月光に照らされたしなやかな身体がぴくん、と跳ね上がり、更に艶を増してゆく。

「本当にめーちゃんは感じやすいよね。だからこそ自分で動かないとリンに男の落とし方を教えられない、って思ったんでしょ」

 芽衣子の濡れそぼった花弁を押し開くように逸物を押し付けながら、海斗は優しく芽衣子を問い詰める。

「な、何よそれ。そんなこと・・・・・・知らな、い」

 敏感な花芽や太腿などに擦り付けられる硬い感触に翻弄されながら、芽衣子は抵抗を試みる。だが、『事情聴取』は海斗の本職だ。自らの身体の上で必死に抵抗する愛しい人を見上げながら、海斗はどう責めていこうか思案する。

(必死に抵抗するところも可愛いんだけど、この様子じゃすぐに落ちちゃいそうだな)

 密着している肌は熱を帯び、与えられ続ける刺激に耐えながら小刻みに震えている。海斗がその気になれば次の瞬間にでも芽衣子は海斗の術中に落ちるだろう。だが、快楽に耐えつつ必死に口を噤む芽衣子を嬲る愉しみも捨てがたい。

(まぁ、こんな状況は滅多に無いだろうから、少しだけ抵抗させてあげようか)

 海斗は方針を決めると、芽衣子の蕩けきった花弁を擦ることを止めた。

「めーちゃんてば意地張っちゃって。尤もこれから話すことは俺の憶測だけどね」

 海斗は語り続けながら芽衣子の背中を抱いていた掌に力を込める。

「鮫ヶ橋みたいな貧民街に済む女達は、春をひさぐ事を生業にすることが多いよね。というか、強要されるというか」

 海斗の掌によって芽衣子の身体は更に海斗に密着し、柔らかな乳房が押し潰される。それとは対照的に凝った乳首は海斗の胸板に押し付けられ、ますます固さを増してゆく。本当ならば乳房を思う存分揉みしだき、尖った乳首にむしゃぶりついて芽衣子を啼かせたいところだが、海斗はぐっと我慢する。

「・・・・・・」

 それは芽衣子も同様なのだろう。海斗からの愛撫を期待していたのにそれが与えられないもどかしさは、言葉にならない吐息となる。火照った身体を海斗に更に押し付けつつ、潤んだ瞳で海斗に愛撫を訴えるが海斗は動こうとしない。

「どのみち春をひさぐなら、容姿や金払いがより良い客を、と思うのは当然でしょ?その為に母から娘へ、姉から妹に手練手管を教えていくのは至極真っ当だと思うけど」

 芽衣子から全てを聞き出すまでは、芽衣子の要求には応じない――――――海斗の態度、そして言葉から芽衣子は海斗の思惑を理解した。自分を良いように翻弄する海斗に悔しさを感じつつ、それでも海斗を求めてしまう己の業の深さを芽衣子は恨む。

「・・・・・・そこまで、予測が付いているなら・・・・・・私が喋らなくても・・・・・・いいでしょ」

 それは芽衣子の敗北宣言だった。海斗が欲しいと顔を近づけ、海斗の唇を求める芽衣子だったが、海斗はその半開きに綻んだ唇を軽く舐めただけで愛撫を止めてしまった。

「そんな風に誤魔化してもだめだよ。俺がめーちゃんの誘惑に弱いの知っていてそういう事をするんだから。レンだって同じだよ。今はリンを遠ざけているけど、あいつだってリンに『お願い』されたら絶対に断れない」

 海斗はわざと芽衣子の唇を避け、首筋に舌を這わせる。明らかに芽衣子を焦らすその愛撫に、芽衣子は不満気に身体をすり寄せるが、一度果てた後だけに、海斗は妙な余裕を見せつつ芽衣子を弄び続ける。

「それにしてもレンのリンに対する『甘さ』はてっきり姉弟だからだと思っていたけど、恋愛感情が絡んでいたとはね・・・・・・めーちゃんに聞かされるまでは全く予想もつかなかったけど」

 そんな海斗の一言に、芽衣子は中途半端に疼く欲望に耐えつつ訴えた。

「だったら・・・・・・二人の関係を・・・・・・黙認、してくれる?」

 切なげに訴えるその言葉は何故か甘く、睦言のように海斗の耳をくすぐる。その甘やかな声に惑わされ、ともすれば一も二もなく芽衣子の訴えに頷いて願いを聞いてしまうところだが、それでは面白くない。やはりリンとレン、姉弟同士の禁断の関係を黙認するという極めて大きな問題を黙認するのだ。それなりの代償を求めれば、芽衣子も否とは言えないだろう。今回を逃してしまえば二度とチャンスは無いかもしれないのだ。

「さっきも言ったよね。俺がめーちゃんの誘惑に弱いって。そんな風にお願いされたら絶対に断れないよ。まぁ、どのみちおおっぴらには出来ないけど、黙認くらいだったら別にいいよ。その代わり・・・・・・」

 いつの間にか芽衣子の円やかな尻に伸びていた海斗の指先が、奥まった場所で密かに息づく菊花をくすぐる。その瞬間、芽衣子の身体が今までになく激しく跳ね上がった。

「そ、そこは・・・・・・」

 その動揺から、芽衣子の菊座が純潔のままであることはほぼ間違いないだろう。貧民街の娼妓にまでその身を落としながら、まだ残っていた無垢な場所を見つけ出した喜びに、海斗は勝ち誇った笑みを浮かべた。

「後ろの方はまだ誰にも触れさせていないみたいだよね。流石に今日いきなり、っていう無茶はしないけど、ここの『初物』を貰うっていうのはどう?二人の仲を黙認するのと引き換えに」

 とんでもない海斗の申し出だったが、芽衣子にはリンとレンの仲を黙認して貰うという弱みがある。それでなくても三人揃って海斗の厄介になっているのだ。どのみち断れないだろうし、海斗なら無体な真似はしないだろうという妙な安心感もある。

「あんまり・・・・・・痛くしないでね」

 覚悟はしたが、それでも未知の経験には恐怖はある。恐る恐る海斗の申し出に答えた芽衣子だったが、海斗はそんな芽衣子の怯えを吹き飛ばすような力強さで言い切った。

「勿論!めーちゃんに痛い思いなんて絶対にさせないから安心して」

 芽衣子が自分の申し出を受けてくれたことが相当嬉しかったらしい。海斗は強く芽衣子を抱きしめ、何かを言おうとする芽衣子の唇を素早く奪った。



 今までにない激しい寝台の動きと、先程以上に甲高く啼く芽衣子の甘ったるい嬌声に、布団を頭から被っていたリンは布団の隙間から恐る恐る隣の二人の様子を垣間見る。そこには今まで見たことのない、美しくも淫美な光景が繰り広げられていた。
 月明かりの下、海斗に跨がり髪を振り乱す芽衣子に、それを両手で支えながら見上げている海斗。その掌の一方は芽衣子の腰を支え、もう一方は柔らかな尻に食い込んでいた。

「海斗、許して・・・・・・また、いっちゃう」

 息も絶え絶えに喘ぐ芽衣子の訴えに、海斗が優しく応える。

「いいよ。何度でもいっちゃって。それにしてもめーちゃん、こっちの素質もあるんじゃない?初めてなのに俺の指、半分以上飲み込んじゃっているけどちっとも痛そうじゃないよね」

 芽衣子をからかうような口ぶりで囁きながら、海斗は下から芽衣子を突き上げている。その会話の内容からすると、芽衣子の菊座には海斗の指が挿れられているらしい。リンが覗いている場所からはそれは見て取れなかったが、芽衣子の反応から今まで経験したことのない愛撫を弄されていることは何となく理解できる。

「それにお尻に指を挿れると、前もきゅうきゅう締め付けてくるね。娼妓をしていた割にはめーちゃんのここって締りが良いほうだと思っていたけど・・・・・・これを知っちゃうと俺も癖になりそうだな」

「やあっ!そんな奥に挿れない、で」

 海斗の指が更に奥に入りこんだのか、芽衣子が更に大きな嬌声を上げ、頤を仰け反らせた。だが、快楽から逃げたくても海斗に前と後ろから刺し貫かれた状態では逃げるに逃げられない。逃げ場のない淫らな刺激に身体を震わせ、甘い声で啼くのが精一杯だ。

「何言ってるの。俺は何もしてないよ。めーちゃんがお尻を振るから指が奥に飲み込まれるだけで・・・・・・もしかしてもっと欲しいの?今日は入り口をほぐすだけにしておこうかと思っていたんだけど、めーちゃんのお尻が勝手に俺の指を食べちゃうんだもの」

 海斗が下から芽衣子をからかうが、それに反論する理性さえ今の芽衣子には残っていないようだった。月明かりに照らされたその表情は蕩けそうなほど恍惚とし、きらめく汗が芽衣子の身体に浮かんでいる。男女の結合のみが奏でる事を許される濡音は部屋中に響き、リンの耳を聾してゆく。

(めーちゃん、すごく気持ちよさそう)

 鮫ヶ橋に住んでいた頃、何度も芽衣子が仕事をしている現場を覗き見たことはあるが、ここまで芽衣子が乱れている姿は見たことは無い。本気で好いた相手に抱かれているからこその嬌態――――――それを強く感じる。

「うわっ、今回のはかなり強い締め付けだね。お尻に指を挿れられてからもう5回位いっちゃってるんじゃない?こんなに感じてくれるなんて、これからが楽しみだな」

 海斗は芽衣子の上体を胸に引き寄せながら囁く。だが、芽衣子の尻に挿れた指を抜く気配は微塵も見せず、それどころかゆっくりと出し入れを始めたのだ。芽衣子の傷つけないよう、ゆっくりとした小刻みな出し入れではあるが、菊座の経験がほぼ皆無な芽衣子にとってはかなり強い刺激である。

「あんっ、もう・・・・・・変になっちゃうから、許して」

 執拗に愛撫を繰り出す海斗に芽衣子は降参を訴えるが、海斗は全く聞く耳を持たず、むしろ更に芽衣子を昂ぶらせるように菊座に挿しこんだ指を蠢かしはじめた。

「だぁめ。こんなに感じまくっているのに素直じゃないな、めーちゃんは。もっともっと俺に夢中にさせてあげる。絶対に逃げられないように」

 海斗の囁きに昏い響きが滲む。

「俺は、君が逃げ出した遊郭ほど甘くはないよ。絶対にめーちゃんを手放したりしない」

 くちゅり。何を思ったのか、海斗の指が一旦抜かれる。その抜かれる瞬間さえ芽衣子にとっては刺激になるのか、芽衣子は小さな声を上げた。

「君が俺の傍にいてくれることを約束してくれるなら、リンとレンの背徳の関係も喜んで認めるし、世間の目も欺いてあげる――――――愛してるよ、めーちゃん」

 そう囁きながら海斗は芽衣子の菊座に指を二本宛がい腰を激しく動かし始めたのである。流石に二本の指を挿入することは難しい。だが、菊座に指が宛てがわれていることだけでも芽衣子にとっては強すぎるほどの刺激である。その辺を考慮しているのか、海斗は指先で菊座を撫で回しながら、芽衣子を逸物で突き上げ続けた。

「いくよ、めーちゃん」

 ひときわ激しく動いた後、不意に海斗の動きが止まる。どうやら芽衣子の膣内に精を吐き出しているらしい。その恍惚の瞬間を見届け、リンは再び布団の奥深くに潜り込んだ。



 流石に激しい交わりは二人を消耗させたらしい。情事のすぐ後、寝息を立て始めた二人を確認すると、リンは寝台からそっと降り、部屋から抜けだした。寝入っている二人を起こさぬようリンにしては静かな動きだったが、最後の最後、ドアノブを締める時少々大きな音を立ててしまった。

「まずっ」

 リンは首をすくめたが、立ててしまった音は仕方がない。

「ま、どちらにしても明日素知らぬ振りをしてればいいだけだよね」

 首をすくめ小さく独りごちると、リンは自室ではなく風呂場へと向かった。



 リンが立てたドアノブの音は、案の定二人の目を覚まさせるのに充分な大きさだった。

「今の・・・・・・流石にリンには刺激が強すぎたかしら」

 海斗の腕で微睡みながら芽衣子が恥ずかしげに呟く。

「リンじゃなくてもかなり刺激は強すぎると思うけどね。何せ同じ寝台で事に及んでいたんだから。普通だったらすぐに部屋から飛び出しちゃうよ」

 芽衣子の髪に頬をすり寄せ海斗は小さく笑った。

「あとは・・・・・・きっと自分で考えるよ、あの子達は。俺達ができるのは、どんなことになろうとも黙って見守ってあげることだ」

 海斗の決意の言葉に、芽衣子は小さくうなずいた。





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カイトの本気・・・多少は見せられたでしょうか(^_^;)どうもめーちゃん相手になると拙宅の海斗は暴走するようです/(^o^)\
というか、めーちゃんのオネダリを聞くのは良いけれど、駆け引きで『聞かされる』のは面白く無いようで・・・それ故、最後に残っていた純潔も海斗に奪われる事になってしまいました(^_^;)
なお裏設定としては、海斗は職場or警察学校で男同士のエッチのやり方を冗談半分に教わっていたことになっております。ええ、薩摩藩では衆道がタシナミでしたからねぇ。警察官にも薩摩藩出身者は多かったでしょうし、その手の話を聞き及んでいたとしてもちっともおかしくありません。ただ相手がたまたまめーちゃんだったというだけで(おいっ)この後、きっと最後の最後まで海斗はめーちゃんを躾けるに違いありません(そこまでは書かないので^^;)

次回更新は3/15、部屋を抜けだしたリンが、覚悟を持ってレンの許へ向かいます(どこまで話が進むかは書いてみたいと判らない。エロまで到達するかどうか・・・頑張ります(๑•̀ㅂ•́)و✧)
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