「雑  記」
烏のおぼえ書き

烏のおぼえ書き~其の百三十七・天文方

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幕府の役職の大多数は直接行政や将軍の生活に関わるものがほとんどですが、中には直接的に生活にはかかわらないけど極めて重要という役職もありました。その一つが今回取り上げる天文方です(*^_^*)
天文方というとそれこそ天体の動きの観察がメインのように思いますがさにあらず。暦術、測量、地誌の編纂、洋書の翻訳など儒学者が取り扱わないような学問全般をマルチにとりあつかっていたようです。
ただ、幕府ができた当初は天文方という役職はなく、個人の研究に委ねられていたとのこと。そもそも朝廷に陰陽寮がありましたから、幕府がいちいちかぶるような役職を作る必要も無かったんでしょうね。幕府設立当初は他にお金を使わなきゃならないところは多かったでしょうし(-_-;)
そんな幕府が天文方という役職を作ったのはやはり一人の天才の登場に拠るところが大きいでしょう。沖方丁先生が著された『天地明察』の主人公でもある渋川春海、その人です。
元々幕府の碁師だったらしいのですが、どうやら囲碁より天体観測の方にハマってしまったらしい/(^o^)\少年の頃から星の観察に熱中し、長じてから渾天儀を自作(1670年)、天体の位置を観測して星座を著した『天象列次之図』を完成、更には『貞亨暦』という暦までまとめてしまったという天才ぶり(@@)
それを幕府も評価し、手元に置きたいと思ったんでしょうね。渋川春海が『貞亨暦』を著したその年に幕府が天文方を新設、その初代に渋川を任命したんだそうです。
尤も幕府が暦を作っても一旦京都の土御門家に送って中身を見てもらわないといけなかったようですが・・・それでも暦や貨幣単位、重さ・長さの単位の支配=本当の支配者という意味合いがあるだけに、幕府にとって独自の暦を作れるようになったというのはかなり大きなことだったと思われます。
なおこの天文方が作られたのが幕府ができてからおよそ70年後、やはり戦争の気風が完全に消えて文化を成長させる余裕が持てるようになるにはこれくらいの時間の余裕が必要なのかもしれません(´・ω・`)

次回更新は3/7、書物奉行を取り上げたいと思います(#^.^#)



【参考・引用文献】
お江戸の役人 面白なんでも事典(中江克己著 PHP文庫)


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