「紅柊(R-15~大人向け)」
丁酉・春夏の章

芳太郎の年始事情・其の貳~天保八年一月の事情(★)

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 凧揚げでもしているのだろうか。外から元気な子供の声が聞こえてくる。そんな声を聞きながら、芳太郎は縫を強く抱きしめ激しく唇を貪った。
 我慢に我慢を重ね、ようやく手に入れたひとなのに、正月の忙しさは芳太郎から縫を奪った。人員削減を余儀なくされているとはいえ、やはり面白く無い。そして、この機会を逃してしまったらまた数日縫は朝から晩まで働き詰めで芳太郎の相手どころではなくなるのだ。
 そんな焦りもあるのか、芳太郎は急くように縫を畳の上に押し倒し、縫の胸許を少し強引に緩めた。その瞬間、地味な碁盤縞に隠れていた豊かな胸の膨らみの半分が露わになり、芳太郎の掌が柔らかな谷間に滑りこむ。
 触れれば溶けてしまう、淡雪のように柔らかな肌触りを愉しみつつ芳太郎の指は素早くその頂きを捉え、転がし始めた。すると瞬く間に淡雪の丘の頂きは固く凝り、柔らかな膨らみそのものも溶けてしまいそうなほどの熱を帯びる。

「だ、旦那様。せめて床を・・・・・・」

 芳太郎の愛撫に溺れてしまいそうになるのを必死に堪え、縫は芳太郎に床を敷かせてくれと訴える。だが芳太郎はそんな縫の訴えを聞き入れず、更に嬲るように縫の耳許にとんでもない一言を囁いた。

「床なんて敷いている暇はないよ。そんな悠長なことをしていたら父上や利喜多達が帰ってくるし」

「お、お義父さま?」

 義父や義弟が帰ってくるかもしれないという状況にに縫は慌てる。だが、芳太郎は平然と――――――むしろ縫が慌てる様子を楽しむように笑顔を見せた。

「父上と利喜多はお師匠様に付き合って深川に行ってる。今度、利喜多が大野藩江戸藩邸の勝手仕置をすることになってね、その顔合わせなんだ。だから、その話が盛り上がればなかなか帰って来ないかもしれないけど・・・・・・」

 芳太郎は縫の乳房を掬いあげるように揉みしだきながら細い首筋をぺろり、と舐める。

「あうんっ」

 首筋への愛撫に縫は思わず嬌声を上げてしまった。芳太郎によって淫らに作り変えられてしまった身体は些細な愛撫にさえ敏感に反応してしまう。そんな己の身体を恨めしく思いつつも、芳太郎の愛撫には敵わない。
 それを知ってか知らずか、芳太郎は縫を煽るように敏感な部分を弄びつつ、縫に語りかけた。

「顔合わせがあっさり終わっちゃったら、俺達がしている最中に帰ってきちゃうかもしれない。それこそ床が敷いてあったら言い訳もできないよ」

 尤も夫婦なんだからそれでも構わないけど、と付け足した後、芳太郎は縫の豊かな乳房に唇を落とし強く吸い上げた。すると淡雪の丘にはっきりそれと判る紅の刻印が刻み込まれる。だが、一つだけでは満足できないのか、更に二つ、三つと淫らな刻印を付けると、芳太郎は赤子のように縫の乳首に吸い付いた。だが赤子のようにただ吸うだけではもちろん無い。凝った乳首を舌先で転がし、歯で甘噛みしながら更に縫を高ぶらせる。

「あふっ、よしちゃ・・・・・・旦那様、堪忍っ」

 思わず『芳ちゃん』と言いそうになるのを堪える縫を、芳太郎は更に責め立てる。縫が我を忘れ、芳太郎を『芳ちゃん』と呼ぶようになること――――――それは完全に芳太郎の愛撫に縫が堕ちた証である。そこまで縫を溺れさせれば芳太郎の思うままだ。

「だめだよ、もっと淫らに俺を求めてくれなきゃ許さない」

 芳太郎は乳首から唇を離すと、今度は鎖骨の近くに紅の痕跡を付ける。着物を着た時、見えるか見えないかギリギリの場所だ。

「本当は、誰の目にも判る場所に付けたいんだけどなぁ。縫さんは俺のもんだって」

 更にもう一つ、淫らな痕跡を鎖骨の上に付けた芳太郎は、それをぺろりと舐め上げた。そんな病的な愛撫にさえ縫は反応を示してしまう。それでも最後の理性は残っているらしく、縫は首を横に振った。

「だ、だめ・・・・・・見える場所なんて、そんなの」

 普段はそんな素振りを見せない芳太郎だが、意外と焼き餅焼きの面がある。特に縫が忙しくて芳太郎を構えなかったりすると、今回のように紅の痕跡を残したりする。流石に着物で隠せない場所に跡は残さないがひつもヒヤヒヤさせられる。

「だったらもっと構ってよ。新婚なのに姫始めをこんなに焦らされるなんて思わなかった」
 
 不満そうに言うと、芳太郎は一旦縫を開放し、素早く袴を脱ぐ。そしてすかさず縫の着物の裾に手をかけると、太腿の付け根まで一気にめくり上げた。

「きゃっ!」

 その性急さに縫は慌てて前を抑えたが、芳太郎はその手を掴み、自らの膝で縫の脚を割って己の身体を滑り込ませる。これで縫の脚はもう閉じることはできない。
 

「あっ」

 芳太郎の指が秘められた場所に触れた瞬間、縫が声を上げる。既にその部分は熱く泥濘んでおり、芳太郎の指が更に押し込まれるとくちゅり、と小さな音を立てた。

「本当に感じやすいよね、縫さんは」

 人差し指と中指を蕩けきった蜜壺に滑り込ませながら、芳太郎は掠れた声で囁く。一見すると細く見えがちな芳太郎の指だが、そこは毎日剣を握って鍛え上げている男の指だ。節くれだった指は縫の膣内を絶妙に抉り、縫を翻弄する。更にもう片方の手も、ぷっくりと膨らんだ花芽を捉え、包皮を剥きあげるように擦り上げた。

「あふっ、そこ、だめぇ!」

 強すぎる刺激に縫は武士の妻にあるまじき派手な嬌声を上げてしまうが、芳太郎はむしろそれを楽しむように愛撫を続ける。

「そんな色っぽく啼いたら、ますます苛めたくなっちゃうよ。縫さんは抱けば抱くほど、どんどん色っぽく、淫らになる」

 出し入れする指の動きを更に激しくしながら、芳太郎は縫の耳朶を軽く噛む。そしてちろちろと、まるで蛇のように舌先を動かし縫の耳朶をくすぐった。

「そ、そういう芳ちゃんだって・・・・・・」

 そこまで言って縫は言葉を飲み込んだ。縫の太腿にあたっている芳太郎の逸物は、下帯越しにも拘らずその硬さ、大きさを誇示している。脈打つ様子さえ手に取るように判るほどだ。

「だって相手が縫さんだもの。仕事や稽古がなければ三日三晩余裕で頑張れるよ」

 縫の花芽をつるりと剥きながら、芳太郎は満足気な笑みを見せる。多分その言葉は間違いないだろう。それ程までに芳太郎は縫に執着していた。そしてそんな芳太郎に縫もまた溺れている。芳太郎の縫の感じる部分を全て押さえた、そして執拗な愛撫は前夫達から『人形のようだ』と罵られた縫の身体を淫らに作り変えてしまっていた。幾度抱かれても芳太郎の愛撫に飽きることはなく、縫は己の意思とは関係なく快楽の高みに昇りつめさせられてしまう。

「ねぇ、芳ちゃん・・・・・・もう、気を遣ってしまいそう」

「いいよ、幾らでも気を遣って。それともこっちでいきたい?」

 芳太郎は縫の手を取ると、下帯越しに強張った逸物に触れさせた。その瞬間、縫は真っ赤になって視線を逸らしてしまう。芳太郎の前に二人の夫を持ち、子供まで産んでいるとは思えぬ初心さに芳太郎はますます昂ぶる。

「じゃあ、ご希望通りこっちにしようか」

 芳太郎は素早く下帯から逸物を引っ張りだし、とろとろと蜜を溢れさせているとば口に先端を宛がう。そして縫が嫌でも意識するよう、ゆっくりと蜜壺に逸物を挿入させた。

「本当に、縫さんのここって俺の逸物にしっかり絡みついてくるよね」

 縫の一番奥まで逸物を挿入した芳太郎は、縫を胸に抱きしめながら囁く。

「どんな花魁のものよりも気持ち良いんだよね。縫さんのここって」

 だが、縫の身体がこのような反応を示すのは芳太郎にだけのようだ。先の夫たちとの情交では全く快感など感じなかったし、あくまでもあれは勤めだと以前縫は言っていた。それなのに、芳太郎にだけは女としての激しい反応を示してくれる。
 この姿は自分だけにしか見せないものなのだ――――――芳太郎は優越感を感じつつ、腰を激しく動かし始めた。その激しい刺激故か、それとも我慢に我慢を強いられていたせいか、芳太郎の絶頂も本人が思うよりもかなり早くやって来てしまう。

「何か、今日は我慢できずに縫さんのなかで放っちゃいそうだ。これからますます、忙しくなるのに・・・・・・ややを作ってしまったらますます縫さんが大変に・・・・・・」

「だい、丈夫だから。心配しないで」

 縫の事を心配する芳太郎を労うように、縫の方から唇を重ねてくる。普段滅多にない縫からの接吻に芳太郎は驚きに目を丸くした。

「芳ちゃんはお仕事に邁進してくれればいいから。これでも、子供の頃から、小さな子の面倒見は・・・・・・」

「確かに良かったよね。俺の面倒とかもよく見てくれたし・・・・・・っていうか子供にヤキモチ焼いちゃいそうだけど」

 だけどやはり早く子供は欲しい。芳太郎は覚悟を決め、縫の膣内に熱い迸りを放った。

「縫さん。もしややができたら・・・・・・」

「『芳ちゃん』共々私が面倒見てあげるから安心しなさい」

 やはりいつまで経っても縫にとって芳太郎は『芳ちゃん』なのだ――――――その言葉に芳太郎は思わず笑ってしまい、縫の胸に頬を埋めた。



UP DATE 2016.1.13

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今年一発目のエロです\(^o^)/一応これが拙宅の『姫始め』「ですかねぇ。しかし・・・日常のエロほど難しい物は有りません(-_-;)書き続けていればだんだんネタは尽きてきますしねぇ。かといって平凡なエロのレパートリーなんてたかが知れておりますし・・・プロのエロ小説かきさんは本当に偉大です(>_<)むしろアブノーマルのほうがレパートリーが増えるんで少しは楽なんですけどねぇ(おいっ)
まぁ、そちらのほうは幕府隠密&破戒僧組に任せて、山田道場組はほのぼの路線で行きたいと思います(๑•̀ㅂ•́)و✧
(そして3月からは五三郎&幸のCPも解禁になりますからねぇ。そちらも頑張らねばです♡)

次回更新は1/20、縫との情事に満足した芳太郎のその後になります(*^_^*)
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