「紅柊(R-15~大人向け)」
丙申・秋冬の章

秋草濡れる・其の壹~天保七年十月の淫遊戯(★)

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 新實との一件からおよそひと月半、瀬田の怪我はだいぶ良くなっていた。しかし浅いとはいえ腹を斬られたのだ。医者からはきちんと養生するようにと念を押されていたため九月の終わりまでは奉行所に顔を出すことさえ許されなかった。
 否、一人暮らしなら奉行所からの命令を跳ね除け出仕していたかもしれない。だが、そんな無謀な行為を止める者が一人、瀬田と同居しているのだ。

「旦那様、お茶をお持ちしました」

 朝餉を取った後、食後の茶を淹れてきた久奈が瀬田に声をかける。立場上主人と使用人だが、怪我が治らぬ間は久奈が全てを取り仕切り、瀬田が無茶をするのを押しとどめていたのだ。それゆえ瀬田の上司からも一目置かれ、瀬田の監視を任されていた。だがその日々も今日で終わりだ。

「ああ、すまねぇ・・・・・・お久奈、明日の出仕の準備は出来ているだろうな?」

「はい。羽織袴に火熨斗もかけておきました。昨日奉行所の方へ出仕の旨を伝えましたが、与力の田中様も心待ちにしているとのことです」

 一言で十を理解し、テキパキと事を運ぶ久奈は『同心の瀬田』にとって無くてはならない存在になりつつある。だが、それ以上に『男としての瀬田』が久奈を――――――久那の肉体を求めていた。この一ヶ月半、怪我が開くことを心配し、久奈は瀬田の要求に一切応じてくれなかった。自分を心配してのことだと理解できるが、肉体の我慢は限界に達している。

(そろそろ――――――そっちのほうも本気を出さねぇとな)

 どのみち心配をかけてしまった素月園やお涼のところにも怪我の快気を伝えねばならない。だったらそのついでに皆で愉しめばいいと、瀬田は思い至る。

「おい、お久奈。今日の昼過ぎに素月園のところに使いに行ってきてくれ。あいつらにも心配をかけちまっているし・・・・・・菓子折りは近江屋の落雁でいいだろう」

「はい、判りました。では片付けを終えたら近江屋に菓子折りを買いに行ってまいります」

 その姿は堅気の武家の下女そのものだ。この生真面目な顔の下に男の精を吸い尽くす淫蕩な牝の顔があるとは誰も想像しないだろう。

(午後には――――――おめぇの本性を嫌というほど引きずり出してやるからな、久奈。覚悟しておけ)

 土間の方で片付けをしている気配を感じながら、瀬田は文机へ向かい素月園への手紙を認め始めた。



 昼餉を済ませた午後、久奈は瀬田から預かった手紙と菓子折りを持ち、向島にある素月園の屋敷へと出向いた。そして対応に出てきたお涼と談笑を交わした後部屋に上がり、素月園に手紙と菓子折りを差し出した。

「へぇ、珍しいね。普通の挨拶で旦那が手紙を付けてくるなんて。ちょいと待ってておくれ、お久奈ちゃん。もしかしたら返事がいるものかもしれないから」

 素月園は帰ろうとする久奈を引き止め、手紙を開く。そして読み続けていくうちに微かな笑みを口の端に浮かべ始めた。

「なるほどね・・・・・・旦那も相当溜まっているらしい」

 久奈に聞こえないように小さく呟くと、素月園は久奈に向かって人畜無害な作り笑いを向ける。

「どうやら旦那も後でこっちに来てくださるらしい。お久奈ちゃんを寄越すから宴の準備を手伝わせるようにと書いてある」

 その言葉に久奈は目を丸くする。

「え?そんなこと、全く聞いておりませんが・・・・・・」

「俺達の仲だから、特に言うことはないと思ったんだろう。どのみち旦那がこっちにくるまでお涼と『準備』をしておいておくれ」

 素月園の言葉に、久奈は訝しい物を感じつつ、素直に頷いた。



 向島へ向かう道すがら、瀬田は零れそうになる笑みを抑えるのに必死だった。今頃久奈は素月園とお涼によって縄化粧を施されているだろう。もしかしたら媚薬も使われているかもしれない。とにかく自分が素月園の屋敷に着いたらすぐに事を始められるようにしておいてくれ――――――久奈に持たせた手紙にそうしたためておいた。まさか久奈も自分がそんな手紙を持たされているとは思いもしなかっただろう。

「お、見えてきたな」

 どうやらいつもより早足だったらしい。昼八ツ半と約束していたが、ようやく八ツが過ぎた頃だ。自分も気が急いているのだろう。苦笑いを浮かべつつ瀬田は素月園の屋敷の門をくぐる。

「おい、素月園!来たぞ!」

 瀬田が家の中へ声をかける。すると大炊模様の長着をきっちり着込んだ素月園が奥から現れた。

「おや、思ったより早いお出ましで」

 素月園が少し困ったような表情を浮かべる。

「今さっきなんですよ、お涼が『仕込み』を始めたのが。縄化粧も何もしていませんが宜しいでしょうか?」

 どうやら自分はかなり急いていたらしい。素月園の言葉に苦笑を浮かべると、瀬田は頷き『構わない』と短く告げた。

「どうせヤることは一緒だ。一度縄化粧をしているところも見てみたいしな」

「それならば。ではどうぞ、こちらです」

 素月園は上がり込んだ瀬田を促し、奥へと向かった。



 いつも『宴』が行われる部屋に通された瞬間、目の前に現れた光景に瀬田の頬は思わず綻び、下卑た笑みが浮かんだ。

「本当にお前は淫乱だな、お久奈」

 そこにはいつものお仕着せを着崩した久奈がお涼と接吻を交わしていた。舌を淫らに絡め、口の端からは涎が垂れ、喉元まで濡らしている。膨らみの半分まで顕になった乳房は張り詰め、ほんのりと桜色に染まっていた。なまじ普段着のままだけに、余計に淫猥さを感じる。

「だ、旦那様・・・・・・こ、これは」

 まさかこんなに早く瀬田が現れるとは思っていなかった久奈は、まるで浮気現場に踏み込まれたように狼狽える。その狼狽えぶりに瀬田の加虐心はますます昂ぶりを見せた。

「俺が来るのを待ちきれずにお涼に襲いかかったんだろ?済まねぇな、お涼。この牝犬の躾がなっていなくって」

 瀬田はお涼に詫びると久奈の背後に周り、半分ほど顔を覗かせていた左乳房を引きずり出した。そして既に凝って朱色に染まっている乳首をキュッ、と抓る。

「痛いっ」

 強すぎる刺激に久奈は顔をしかめたが、その程度で久奈を許す瀬田ではない。

「痛いじゃねぇだろ?こんなに蕩けた顔をしやがって」

 瀬田は久奈の耳許で囁きつつ、もう一方の乳房も引きずり出した。そして意外と重量のある両乳房を下から掬いあげると、久奈の前に陣取っていたお涼に命じる。

「お涼、こいつの乳をしゃぶり倒して。そろそろこいつを孕ませるつもりだからな。今のうちにガキに乳を吸わせる稽古をさせておいたほうがいいだろう」

 すると、お涼は目の淵を紅く染めながら舌舐めずりをする。その目は獲物を狙う肉食獣のものだ。

「承知しました、瀬田の旦那。しかしこんな淫らな身体のお久奈ちゃんが、ややに乳を吸わせることなんて出来るんでしょうかねぇ」

 お涼は疑問を投げかけながら久奈の乳首をちゅるり、としゃぶる。するとその瞬間、久奈はびくり、と身体を跳ね上げ、頤を仰け反らせた。

「ああっん」

 久奈の口から甘ったるい声が溢れる。そしてお涼が軽く吸い上げるたびに甘い吐息混じりの嬌声が口をついた。その乱れ方は尋常ではない。

「おいおい、乳首を吸われただけでこんなに感じるのか、久奈?」

 背後から乳を持ち上げるように揉みしだきつつ、瀬田が久奈の耳朶を舐る。それさえも快感になってしまうのか、久奈は返事をするように自らの乳房を嬲る瀬田の手を強く握った。

「・・・・・・だから心配なんですよぉ、瀬田の旦那」

 一旦久奈の乳首から唇を離したお涼が唇を尖らせる。

「母親がややに乳を吸わせていちいち悶えてちゃあやってられないでしょう?それなのにこんなに感じちまうんだから・・・・・・いっそ乳母を雇っちまったらどうですか」

 そう言うとお涼は久奈の乳首に歯を立てた。今までの柔らかな刺激とは打って変わっての強すぎる刺激に、久奈は悲鳴を上げる。

「あうっ!お、お姉さま、いたい!」

「何言っているの。歯が生え始めたややはこうやって母親の乳首に噛みつくことがあるんだよ。何ならもっとやってあげようか?」

 意地の悪い笑みを浮かべたお涼は、更に強く久奈の乳首に噛みついた。否、乳首だけでなく乳房にも強く噛みつき、真っ白な乳に紅の歯型をつけていく。その鮮やかな化粧を施されるたびに、淫らに身体をくねらせる久奈――――――瀬田は思わず尋ねる。

「もしかして媚薬を使っているのか?乳をしゃぶられただけでこんなに悶やがって」

「いいえ。お久奈ちゃんもよっぽど溜まっていたんでしょうねぇ。この部屋に放り込んだだけでその気になっちゃって。媚薬を使うのは旦那がいらっしゃってからと思っていたんですが、その必要は無いかもしれませんね。今なら何でも咥え込んじゃいそう」

 久奈の乳房に頬をすり寄せながら、お涼は瀬田に告げる。

「なるほどな」

 瀬田は掬いあげていた久奈の乳房から手を離すと、久奈の横へ回る。そして久奈の細い首を自らの方へ向けた。

「この好き者が」

 叱るように一言告げると、瀬田は久奈の唇に食らいつき、激しく貪り始めた。

「んん~~~~!!」

 久奈は苦しげに呻くが、瀬田は構わず自らの舌を押し込み、久奈の口中を犯す。ぐちゅぐちゅと耳を覆いたくなるほど卑猥な濡音が耳を聾し、交じり合った唾液が久奈の顎や喉、そしてお涼の歯型が付いた乳房を濡らしていった。このままの勢いで倒れこむか――――――瀬田がそう思ったまさにその時である。

「ふふっ。瀬田の旦那もお久奈ちゃんももうその気になっちゃって。でもまだまだ本番には早いですよ。久し振りの晴れ舞台、お久奈ちゃんにしっかりお化粧をさせてあげないと」

 淫らに絡み合う三人の上から声をかけてきたのは素月園だった。その手には絹糸で出来た縄と、淫らな玩具が収められている小箱がある。素月園はその二つを床に置くと、久奈、そしてお涼の帯を器用に取り除いた。

「おい、お涼。お久奈ちゃんの着物を取っておやり」

「はいな」

 お涼は艶然と笑うと、久奈の肩からするりと小袖をずり落とし、腰巻きだけの姿に剥いてしまった。




UP DATE 2015.10.7

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少し遅刻をしてしまいましたが、何とかUPいたしました、久し振りのエロ٩(๑´3`๑)۶
2~3ヶ月書かないとすっかり書き方を忘れてしまいます(>_<)今月はリハビリも兼ねて『紅柊』のなかで一番スケベな四人組に登場してもらうことにいたしました❤

新實に腹を斬られて一ヶ月半、どうやらかなり溜まっていたようですねぇ、瀬田は。確かに大きな事件をようやく解決でき、肩の荷が降りるはずなのに怪我で動けない、しかも魅力的な『餌』が目の前をちょろちょろ動き回っているのに自分は寝込んでいて指一本触れられないとなれば悶々とするでしょう。そんな状況の中、瀬田はお膳立てを素月園達に任せごちそうにありつこうとしております(*´艸`*)
今までと似たような展開になりそうですが、できるだけ新たなエロ表現やテクニックも取り入れたいと・・・うん、頑張ります(^_^;)

次回更新は10/14、腰巻き一つにされてしまった久奈がどんな目に合うのか・・・瀬田にも頑張らせます(〃∇〃)
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