「Twitter小説」
砂漠の星の物語 Page1
砂漠の星の物語~ケパロスの死神1
バドゥルの正面に展開されたモニターには、目付きが悪い大男が映しだされている。本来ケパロス人はかなり濃い、艶やかな褐色の肌を持つのだが、モニターの中の男の肌はそれよりは幾分色が薄いようだ。もしかしたら混血なのかもしれない。
「あんたが俺らと交渉したいっていうお偉いさんか?」
モニターの中の男が口を開く。
「その通り。私はカーラ共和国大統領府特別親衛隊第二参謀・マフディという。自ら名乗ること無く他国を土足で踏みにじるのがケパロスの流儀なのか?」
ケパロスの男に対するマフディの言葉は、響きこそ穏やかなものの隠しようのない毒が滲んでいる。それに対しケパロスの男は不服そうにぴくん、と片眉を跳ね上げた。
「確かに名乗りを上げないのは問題だな・・・俺の名はハルラール・シヴァだ」
その名前を聞いた瞬間バドゥルは顔面蒼白になる。
「【ケパロスの死神】が何故・・・!」
忌まわしい名前をバドゥルが呟いた刹那、ハルラールは癇に障る笑い声を上げた。
「ほう、俺の二つ名を知っているとは!俺もなかなかの有名人らしいな!」
「・・・で、【ケパロスの死神】がラグナラに何の用事があって来た?ウォルフ359への宣戦布告ならイスタシャかアウラニイスに攻撃を仕掛けるほうが効果的だと思うが」
マフディの冷ややかな声にハルラールがしてやったりとばかりにニヤリと嗤う。
「残念ながらアウラニイスにもイスタシャにも用は無い。あるのはラグナラ人のDNAとミトコンドリアに残されているいにしえの科学技術さ。尤もお前さん達はその存在さえ忘れ去っているみたいだが・・・でなければ俺達の侵入なんざ許す筈ないよな!」
カーラ人の神経を逆なでする笑い声を上げながら、ハルラールはカーラ軍の防御の穴を指摘する。だがそれ以上にハウラールの口から出た『忘れ去られたいにしえの技術』という一言に、マフディやバドゥルを始めとするカーラ軍は衝撃を受けていた。
(12/9~12/15 twitterにて掲載)
ここにきてケパロス船団のリーダーと思われる男とのアクセスに成功したマフディ率いるカーラ軍です。しかし性格が悪そうな上に一筋縄ではいかないような・・・(^_^;)
マフディもそれとなく挑発しておりますが、それにも乗ってきません。そういった意味ではハルラールのほうが一枚上手なのかもしれませんね。さらにハルラールは純粋なケパロス人ではなさそうなので、本国に忠誠を誓っているかどうかも極めて怪しい(-_-;)もしかしたらケパロスとカーラを相打させるために今回のことを計画したかもしれませんし・・・。
更に謎なのが彼らの目的ですね。果たして『ラグナラ人のDNAとミトコンドリアに残されているいにしえの科学技術』とは何なのか?また、それはハルラールらにどのような利益をもたらすのか、明日からの連載でのらりくらりと書いてゆきますのでお付き合いのほど宜しくお願いしますm(_ _)m
(何せ一日140文字、ハッシュタグもあるのでほぼ120~130文字未満の連載ですのでねぇ^^;気が向いた時に付き合ってやってくださいませ♪』
「あんたが俺らと交渉したいっていうお偉いさんか?」
モニターの中の男が口を開く。
「その通り。私はカーラ共和国大統領府特別親衛隊第二参謀・マフディという。自ら名乗ること無く他国を土足で踏みにじるのがケパロスの流儀なのか?」
ケパロスの男に対するマフディの言葉は、響きこそ穏やかなものの隠しようのない毒が滲んでいる。それに対しケパロスの男は不服そうにぴくん、と片眉を跳ね上げた。
「確かに名乗りを上げないのは問題だな・・・俺の名はハルラール・シヴァだ」
その名前を聞いた瞬間バドゥルは顔面蒼白になる。
「【ケパロスの死神】が何故・・・!」
忌まわしい名前をバドゥルが呟いた刹那、ハルラールは癇に障る笑い声を上げた。
「ほう、俺の二つ名を知っているとは!俺もなかなかの有名人らしいな!」
「・・・で、【ケパロスの死神】がラグナラに何の用事があって来た?ウォルフ359への宣戦布告ならイスタシャかアウラニイスに攻撃を仕掛けるほうが効果的だと思うが」
マフディの冷ややかな声にハルラールがしてやったりとばかりにニヤリと嗤う。
「残念ながらアウラニイスにもイスタシャにも用は無い。あるのはラグナラ人のDNAとミトコンドリアに残されているいにしえの科学技術さ。尤もお前さん達はその存在さえ忘れ去っているみたいだが・・・でなければ俺達の侵入なんざ許す筈ないよな!」
カーラ人の神経を逆なでする笑い声を上げながら、ハルラールはカーラ軍の防御の穴を指摘する。だがそれ以上にハウラールの口から出た『忘れ去られたいにしえの技術』という一言に、マフディやバドゥルを始めとするカーラ軍は衝撃を受けていた。
(12/9~12/15 twitterにて掲載)
ここにきてケパロス船団のリーダーと思われる男とのアクセスに成功したマフディ率いるカーラ軍です。しかし性格が悪そうな上に一筋縄ではいかないような・・・(^_^;)
マフディもそれとなく挑発しておりますが、それにも乗ってきません。そういった意味ではハルラールのほうが一枚上手なのかもしれませんね。さらにハルラールは純粋なケパロス人ではなさそうなので、本国に忠誠を誓っているかどうかも極めて怪しい(-_-;)もしかしたらケパロスとカーラを相打させるために今回のことを計画したかもしれませんし・・・。
更に謎なのが彼らの目的ですね。果たして『ラグナラ人のDNAとミトコンドリアに残されているいにしえの科学技術』とは何なのか?また、それはハルラールらにどのような利益をもたらすのか、明日からの連載でのらりくらりと書いてゆきますのでお付き合いのほど宜しくお願いしますm(_ _)m
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