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【  2011年03月  】 

葵と杏葉改革編 第二十七話 姫君の懐妊と九歳の側室・其の参

葵と杏葉・改革編

2011.03.30 (Wed)

  盛姫の体調を気遣い、名残惜しそうに表屋敷へ帰って行く斉正を見送ったあと、濱が責姫に対して語りかけた。「殿と姫君様ってとってもすてきですよねぇ。まるで源氏物語の光の君と紫の上みたい。あ、でも姫君様の方がお歳が上だから藤壺の宮かしら」 九歳という幼さも勿論あるのだろうが、濱は母・風吹と違い夢見がちな乙女らしい。その瞳は空想に潤み、宙をさまよっている。「そう・・・・・・かなぁ。妾には普通の父上様と母上...全文を読む

拍手お返事&断捨離日記その七(節電・停電編)

拍手お返事&おまけ

2011.03.30 (Wed)

 福島の原発が使えなくなり、関東地方では計画停電が続行されています。(ここ数日はだいぶ少なくなっていますけど・・・。)そもそも東京電力管内の電力を福島や新潟に原発を立てて賄うというのが問題ですよねぇ。中越の時だって柏崎刈羽原子力発電所、危なかったじゃないですか。完全に廃炉にするにも数年はかかりそうなブツを利用し続けたツケがこれなんでしょう。(チェルノブイリは完全に処理するまで100年かかるんだそうです...全文を読む

猫絵師・国芳 其の肆・初鰹の喧嘩猫

猫絵師・国芳

2011.03.27 (Sun)

 四月一日、この日は初鰹の解禁日である。小田原や鎌倉などで捕れた鰹を船や馬で江戸に送るのだが、特に早く届く船のものは重宝される。年によって値段の高低はあるものの、特に初鰹を珍重した天明~寛政期には日本橋に初船で送られてきた鰹の値は一本三両だったそうだ。 さすがに天保期にはこのばかげた狂乱は収まっていたものの、初鰹が珍重されることには変わりなく、今年も棒手振りの威勢の良い声が初夏の夏空にこだまする。「...全文を読む

夏虫~新選組異聞~ 第二章 第二十六話 京都守護職・其の貳

夏虫・第二章

2011.03.25 (Fri)

 新選組が幕閣に宛てて軍事総裁職・松平容保の指揮下に入りたいとの嘆願書を提出し、十日も経つのにその返事はなかなか来なかった。待ち人とはなかなか来ないものと相場が決まっているがそれにしても遅すぎる。今か今かとやきもきしている内に内に年号が文久三年から元治元年に改元され、さらに月も変わりとうとう三月になってしまった。「なかなか返事が来ないな・・・・・いつになったら来るんだ、上書の返答は。」 苛立ちを露わ...全文を読む

葵と杏葉改革編 第二十六話 姫君の懐妊と九歳の側室・其の貳

葵と杏葉・改革編

2011.03.23 (Wed)

  年が明けてようやく九歳になる我が娘を斉正の側室に――――――風吹の一言に周囲の空気が凍り付いた。「ふ、風吹、そなた・・・・・・正気か?」 凍り付いた空気を打ち破り、言葉を発したのは盛姫であった。しかしその声は心なしか震えている。そんな盛姫に、風吹は眉一つ動かさず言葉を返した。「ええ、正気も正気――――――勿論佐賀側との相談も必要になりますが、『初夜』の時以上にこの事は外に漏らすことはできませぬ。ましてや姫君...全文を読む

横浜慕情 永遠の契・其の参

横浜慕情~虔三郎と結衣

2011.03.22 (Tue)

 どれほどこの日を待ったであろうか。紆余曲折の末、ようやくやってきた虔三郎と結衣の祝言の日はしとしとと柔らかい春の雨が降っていた。 春の息吹を促す暖かい雨は、彼岸にいる結衣の父親のうれし涙のように咲き誇った彼岸桜の花を濡らしてゆく。「花散らしの雨・・・・・か。」 ぱりっ、と火熨斗がかかった五つ紋の入った黒羽織に、精好仙台平の襠高袴を身につけた虔三郎が庭を見ながら呟いた。元々妾宅に植えられていたものを...全文を読む

烏のがらくた箱~その五十四・今年の花粉症の必需品はタオル

烏のがらくた箱

2011.03.20 (Sun)

 ようやく福島第一原発、少し温度が下がってきましたね。まだまだ予断はできませんが、『フクシマ50』と世界に称賛された、最初から現場で作業に当たっている東電&協力会社の社員さん達、助っ人として駆けつけた自衛隊、警察官、消防官さんたちのおかげで私達は放射能被害という最悪のシナリオから救出されそうです。多少水道水や農作物から放射能が検出されていますが、作業されている方々が浴びた放射能に比べたら微々たるもので...全文を読む

拍手お返事&断捨離日記その六(災害対策編)

拍手お返事&おまけ

2011.03.19 (Sat)

 未曾有の大災害の際、さすがに震源から遠く離れたK県にある我が家は震度4~5弱くらいの揺れで済みました。揺れた方向もついていて、落っこちたのはフィルターのカップ一個だけ。あとハードカバーの本棚にあった本が全て2㎝ほど前に飛び出していましたっけ(笑)。もう少し揺れが強いか本棚が浅かったら確実に本棚から落っこちていたかも知れません。そしてあらかじめ断捨離によって家の中のものを極力減らし、知らず知らずのうち...全文を読む

夏虫~新選組異聞~ 第二章 第二十五話 京都守護職・其の壹

夏虫・第二章

2011.03.18 (Fri)

 松平容保の軍事総裁職就任の知らせを受け、近藤が温泉療養地から急いで戻ってきたのは二月十五日の夕方のことであった。 療養に行っていたにも拘わらず、ちっとも体調が戻っていないように見えるのは、やはり自分がいない間に直属の上司が役替えになってしまった所為であろうか。青ざめた顔色のまま屯所に転がり込むと、土方がいると思われる副長室の襖をぱん!と乱暴に開いた。「お、近藤さん。思ったより早く帰って来たじゃねぇ...全文を読む

葵と杏葉改革編 第二十五話 姫君の懐妊と九歳の側室・其の壹

葵と杏葉・改革編

2011.03.16 (Wed)

  阿蘭陀を通じての段階的な開国、そして海防強化を訴えながらも老中にまともに取り合って貰えなかった斉正は、失意の中佐賀藩邸に帰り着くとその脚で黒門へと向かった。「国子殿・・・・・・」 盛姫の顔を見て一瞬笑顔を見せた斉正だったが、その表情はすぐに曇ってしまう。斉正のその表情を見て盛姫は何かを察したらしく、苦笑いを浮かべながら肩をすくめた。「その表情ではそなたの申し出は無下にされたのじゃろう、貞丸」 盛...全文を読む

横浜慕情 永遠の契・其の貳

横浜慕情~虔三郎と結衣

2011.03.15 (Tue)

 うららかな春の日、虔三郎と結衣、そして龍太郎夫妻は横浜の外れにある小さな寺にやってきた。若い彼岸桜が満開の中、老いた彼岸桜がぽつぽつと花を咲かせている。「おとっつぁんは・・・・・・何故かこの老木が好きだったんです。」 結衣は枯れかけた老木をそっと撫でながら虔三郎に語りかけた。十二月の事件の前までは月命日の度に結衣が掃除をしていたが、それ以後はさすがに月命日の墓参も出来ず墓は少しばかり荒れている。 ...全文を読む

烏のがらくた箱~その五十三・地震(停電)の際、準備しておけば良かったもの

烏のがらくた箱

2011.03.13 (Sun)

 停電が終わり、情報が速やかに入ってくるありがたさを感じつつも、その情報は想像を絶するもの、そして悲しい情報がとても多くて心が痛みます。15キロ沖まで漂流しながら助けられた方の嬉しいニュースもありましたけど・・・・今回の震災でお亡くなりになられた方にお悔やみを、そして無事生還した方に一日も早い復興をお祈りいたします。今回の震災で被害を受けた中で一番端っこにあるK県ですが、それでもそれなりのダメージは...全文を読む

運び屋アレク そして宇宙の海原へ・4

運び屋アレク Page2

2011.03.12 (Sat)

 アレクの命令に従ってカッツェは砲弾を弱い威力のものと交換する。「そろそろ三つ目のトラップがあるはずだよな。そいつを使用すれば4~5発は砲弾を節約できるか・・・・・となるともう少し敵を引きつけた方が効果的だな。」そう呟きながらアレクは考え込んだ。「カッツェ。三つ目のトラップぎりぎりまで『ケイロン』を寄せてくれ。敵機からの攻撃には少々耐えて貰う。で、引きつけたところでX軸方向57°、Y軸方向-136°、Z軸方向90...全文を読む

夏虫~新選組異聞~ 第二章 第二十四話 甲子革令の満身創痍・其の肆

夏虫・第二章

2011.03.11 (Fri)

 それは梅の花がほころび始めた元治元年二月四日のことである。前年の八月十八日の政変の報償を授けたいからと二日前公用方の広沢に申し渡された近藤と、その付き添いの土方は連れだって黒谷へ赴いた。 本来なら松平容保の御前で頂戴する報償だが、さすがに体調を崩し臥せっている容保が直々に出てくることはないと土方は気楽に構えている。道すがらほころび、芳香を漂わせ始めた紅梅を愛でながらやけに嬉しそうに近藤に語りかけた...全文を読む

地震で6時間停電しました。K県湘南地方より(烏のがらくた箱特別版)

烏のがらくた箱

2011.03.11 (Fri)

 本日の巨大地震、私が遭ったのは丁度帰宅した直後のことでした・・・・・。金曜日はいつも介護で実家に行き、帰宅は大体2時なのですが、今日に限り買い物をして帰ったので帰宅が2時30分ちょい過ぎになってしまいました。本当にあと電車一本分遅かったら私、電車に閉じ込められていたんですよ~><。今考えるとぞっとします。が!地震に出くわした時はそんな事を考える余裕もなく、床にしゃがみこんで揺れがおさまる事しか出来ませ...全文を読む

運命は揺らめく木漏れ日の如く~横浜慕情 昌憲と亜唯子の章・其の拾

横浜慕情~昌憲と亜唯子

2011.03.10 (Thu)

 「亜唯子との・・・・・結婚を許してください!」 叫ぶように声を押し出すと滝沢は平伏すように土下座した。それを目の当たりにして虔三郎と結衣は唖然とする。「・・・・・昌憲、自分が何を言っているのか解っているのか?」 虔三郎の言葉に滝沢は頷いた。「重々承知してます。勿論虔三郎叔父さんが俺達の結婚に反対している事も、その理由も忘れた訳ではありません。実は・・・・・。」 滝沢は一瞬逡巡した後、口を開く。「二...全文を読む

葵と杏葉改革編 第二十四話 パレンバン号の開国勧告・其の参

葵と杏葉・改革編

2011.03.09 (Wed)

  パレンバン号に乗り込んだ次の日、斉正は長崎奉行・伊沢政義に呼び出された。その場には福岡藩主・黒田長溥も同席している。「これはパレンバン号からの国書の訳です。これを呼んで貴殿達の意見をお聞かせ願いたい」 伊沢が差し出した書状を斉正と黒田が覗き込む。それは阿蘭陀国王からの国書の翻訳文があった。ただしあくまでも訳文のみで、原文は勿論阿蘭陀語の写しも斉正らの目の前には差し出されなかった。「あの・・・・・...全文を読む

横浜慕情 永遠の契・其の壹

横浜慕情~虔三郎と結衣

2011.03.08 (Tue)

 結衣の身体の中に新たな命が宿っている----------関係者が最も恐れていた事が起こってしまった。虔三郎は興奮し、泣きじゃくる結衣の肩を抱きかかえながら小夜に一礼し、藤堂の家の玄関を出た。「旦那さん、先に明豊堂の本家へひとっ走り行ってきましょうか?」 二人の沈んだ表情に引っかかるものを感じ、気を利かせて表で待っていた藤堂が声を掛ける。「・・・・・ああ、頼む。俺達もすぐに追いかけるから。」 少し疲れたように...全文を読む

拍手お返事&断捨離日記その六

拍手お返事&おまけ

2011.03.07 (Mon)

 とりあえず『誰が見てもゴミ』としか思えないものを一通り捨てたので、今度は『現在使っているけど使い勝手が悪くて使う度にストレスになる』ものの断捨離に手を出し始めました。なまじ使っているだけに迷うんですよね~これが(爆)。さらに新たに使い勝手が良いものを探し出す作業もこれまた大変で・・・・・ここで妥協してしまえばまた同じ事の繰り返しですからここは慎重にならざるを得ません。なので処分したものの量こそ少な...全文を読む

烏のがらくた箱~その五十二・花粉症

烏のがらくた箱

2011.03.06 (Sun)

 今朝の気象情報で今年初めて『K県の花粉・多い』との予報が(T_T)・・・・・よりによって出かけなきゃならない日に何故こんな予報が、と恨めしくなる今日この頃です。ブログ管理画面に『春を感じるときは?』とのトラックバックテーマが出ていたのですが、私だったら間違いなく『気象情報・天気予報に花粉情報が出てくるようになったとき』と言いますね・・・・・それくらいこの季節は花粉との戦いです。嗚呼、憂鬱(T_T)ちなみに花粉...全文を読む

運び屋アレク そして宇宙の海原へ・3

運び屋アレク Page2

2011.03.05 (Sat)

 アレクは『ケイロン』に小型戦闘機のような動きをさせながら、もう一機を宇宙翼に引っかけて戦闘機型ミサイルを破戒した。「Master、『ケイロン』にあまり無茶な動きをさせないでください。供給エネルギーが消費エネルギーに追いつきません。」さらにもう一機、宇宙翼による体当たりで戦闘機型ミサイルを破戒しようとしたアレクに対しカッツェが警告を発する。「このままだと冥王星の手前2.645光年のところで全ての動力が使えなく...全文を読む

夏虫~新選組異聞~ 第二章 第二十三話 甲子革令の満身創痍・其の参

夏虫・第二章

2011.03.04 (Fri)

 山南が意識を取り戻した----------その話を聞きつけた新選組幹部達はすぐさま山南が床についている部屋へと集まった。彼らのその表情は多少の不安入り混じっていたものの、意識が戻った安堵感に彩られている。「よかったぁ・・・・・一時はどうなることかと心配していたんですよ。」 思わず沖田が漏らしてしまった一言は、その場にいた全員の気持ちを代弁するものだった。「いや、心配を掛けてしまって済まなかった。さすがに一度...全文を読む

葵と杏葉改革編 第二十三話 パレンバン号の開国勧告・其の貳

葵と杏葉・改革編

2011.03.02 (Wed)

  コープスが思わず漏らした開国勧告という言葉――――――何を意味するかはっきりとは解らないが、この国の未来に関わる重要事項だということだけはコープスの語感から理解出来た。(わざわざ軍艦で国書を届けに来るほどだ。単純な開国ではなく、もっと深い意味があるものに違いない) その事はきっとコープスが詳しく話してくれるに違いない――――――斉正は自分でも驚くほど楽天的に腹をくくった。『では、まだ日が高いうちに我が軍艦に...全文を読む

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乾小路烏魅

Author:乾小路烏魅
幕末~明治を中心とした歴史小説ブログです。
ひと時の時間旅行、ご堪能くださいませv
角川twitter小説大賞優秀賞受賞

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