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【  2010年08月  】 

横浜慕情 薔薇の誓・其の参

横浜慕情~虔三郎と結衣

2010.08.31 (Tue)

 結衣と屋恵が応接間に帰って来たのと同時に年老いた女中が紅茶と焼き菓子を持って部屋に入ってきた。「もしかしたら匂いがきついかもしれないな。領事館の料理人に頼んで譲ってもらった薔薇の香料が入った菓子だ。勿論こっちも薔薇茶だ。」 嬉しそうに原が薦めるそれは薔薇独特の芳香が微かに漂っていた。だが、食べるのに困惑するほどではない。「おやっさん、本当にあんたは新しいもの好きの上に凝り性ですね。」 薔薇茶を飲み...全文を読む

拍手お返事&マイナージャンルの悲哀

拍手お返事&おまけ

2010.08.30 (Mon)

 首都圏に居ると大抵の物品が売られているような扱いをされておりますが、そんな事はちっともありません。近所のスーパーの品揃えが悪いという事もありますが、東京のベッドタウン、K県でも本当に欲しいものはネット通販が頼りだったりするんです。例えば旦那の好物のフローズンヨーグルトだったり、ジュースだったり・・・・・好き嫌いは無い、って言うくせに私より食べ物にはうるさいですからねぇ。奴の好みのものを探して手に入れ...全文を読む

烏のがらくた箱~その廿九・枕上、鞍上、厠上

烏のがらくた箱

2010.08.29 (Sun)

 まずはお知らせから。拙宅でお借りしているこのテンプレートを制作していらっしゃる『Novelテンプレート』様の規約が改定されたのを受けまして、『はじめに』にその旨の記載を追加しました。もし、テンプレートをお借りしようとお考えの方は、出来ましたら直接Novelテンプレート様のブログにて詳細の確認をお願いいたします。(拙宅のような画像変更は原則禁止、どうしても画像を変更なさりたい方は許可制になりました。勿論私もき...全文を読む

運び屋アレク プロキシマ・ケンタウリ・プロジェクト・4

運び屋アレク Page1

2010.08.28 (Sat)

 「どうやらあそこの戦場で重力子爆弾が使われることになりそうなんだ。そこで一般市民を巻き添えにしないよう戦闘が始まる前に出来る限りの市民を避難させたいと連邦大統領が依頼してきたというわけだ。」渋い表情でスミスは事情を説明する。「じゅ・・・・・・りょくし、だって?」アレクの表情は勿論、フォン・モードになっているはずのカッツェまで眉をひそめた。「あれは太陽系法で禁止レベル5に指定されたばかりじゃねぇか!...全文を読む

夏虫~新選組異聞~ 第一章 第二十八話 炎と政変・其の肆

夏虫・第一章

2010.08.27 (Fri)

 後に八月十八日の政変、または文久の政変と呼ばれる一連の騒動が起こったのは十八日の未明の事であった。 横暴を極める尊攘派の振る舞いを快く思っていなかった薩摩藩や会津藩、そして孝明天皇や公武合体派の公家が一夜にして尊攘派を一掃し、政治の中枢から追放した事件であるが、その一方この事件は壬生浪士組にとっても転機となる大事件でもあった。 話は一旦八月十三日まで遡る。この日攘夷派公卿によって出された攘夷親征に...全文を読む

葵と杏葉藩主編 第二十七話 天保の大飢饉・其の参

葵と杏葉・藩主編

2010.08.25 (Wed)

  去年、一昨年と続いた飢饉の気配は天保六年になっても消える気配は無く、今年もまた米不足に嘆く事になりそうであった。四月になっても東北地方を中心に米の出来はいまいちで、去年ほどではないが人々の腹を満たす事は無理だと誰の目にも明らかであった。今年もまた各地で餓死者が出ることだろう。 一方、市場のほうは幕府のお達しもあり、一応の落ち着きを取り戻してはいたが、日が経つにつれ徐々に米の値段は高騰し始めている...全文を読む

横浜慕情 薔薇の誓・其の貳

横浜慕情~虔三郎と結衣

2010.08.24 (Tue)

 爽やかな五月の風が吹き抜ける中、虔三郎と結衣を乗せた俥は野毛に向かって走ってゆく。日本には珍しい二人乗りの人力車はただでさえ人目を引くが、それ以上に目を引いたのは乗車している二人であった。日本人離れしている上背に濃緑色の瞳をした虔三郎と、派手派手しさは無いものの整った顔立ちをした華奢な結衣が乗り込んでいればいやでも人目を引いてしまう。人の視線を感じて結衣はいたたまれず俯いてしまうが、虔三郎は気にし...全文を読む

拍手お返事&ぬれ七味

拍手お返事&おまけ

2010.08.24 (Tue)

 旦那の実家がある新潟県の調味料に『かんずり』」なるものがあります。地元の唐辛子を雪に晒したり熟成させたりして作る辛味調味料なのですが、何せ唐辛子100%。それほど辛いものが得意ではないので二の足を踏んでいたんですよ。そうしたらなんとも良さげな新製品が出ておりましてv『かんずり ぬれ七味』なるものなんですが、これがそれほど辛くないのに風味が濃いんですよ。中に入っているものは普通の七味とそう変わらない(...全文を読む

明治美味草紙 其の玖・珈琲(乃木希典&静子)

明治美味草紙

2010.08.22 (Sun)

 その死は一つの時代の終焉を告げるものだった。 明治四十五年七 月三十日、明治天皇は持病の糖尿病が悪化、尿毒症を併発し六十一歳で崩御した。明治維新から始まり、急激な西欧化、さらに日清、日露戦争の勝利と激動と繁栄の時代はここに終わりを告げたのだ。 悲しみ覚めやらぬ同年九月十三日、一時代を築いた偉大な主君の大喪の礼が東京・青山の帝國陸軍練兵場において執り行なわれたのだが、陸軍大将である乃木希典は直立不動...全文を読む

運び屋アレク プロキシマ・ケンタウリ・プロジェクト・3

運び屋アレク Page1

2010.08.21 (Sat)

 「おい、アレク。昨日の試合、またすっただろう?しけたツラ晒しやがって情けねぇ!」年のころは40歳前だろうか、派手な金髪碧眼の上司は二十世紀後半の風俗を身につけ嬉しげな笑みをアレクに向けた。フル・ヴィジョン・フォンの弊害で濃厚な香水の匂いが部屋に充満する。「ええ、まあ・・・・・ははは。。」アレクは愛想笑いを浮かべながらくらくらする香水の匂いに耐える。これも給料のうちだとカッツェの表情も無言で訴えている...全文を読む

夏虫~新選組異聞~ 第一章 第二十七話 炎と政変・其の参

夏虫・第一章

2010.08.20 (Fri)

 壬生浪士組に焼き討ちにあった吉田屋は母屋、離れ共に一晩中燃え続け、結局火が消えたのは明け方になってからだった。会津からの命令による吉田屋探索であったが、さすがにやり方が乱暴すぎた。町奉行を始め、各方面から壬生浪士組を預かっている会津藩に苦情が寄せられたのである。勿論会津藩としても放っておくわけにいかず、芹沢と近藤共に黒谷に呼び出される事になった。「確かに捜索の許可は与えたが、全てを燃やし尽くせとは...全文を読む

葵と杏葉藩主編 第二十六話 天保の大飢饉・其の貳

葵と杏葉・藩主編

2010.08.18 (Wed)

  嫌な空気が斉正と間宮の間に流れてゆく。そしてその空気を打ち破ったのは間宮のほうであった。「先代におかれましてはその言動、目に余ります。よってこちらにて処断いたします。ご安心なされ、姫君様に傷がつく事はあってはなりませぬゆえ、表立った処断は行ないませぬが・・・・・・火事で亡くなっていただくか、それとも食あたりなどが疑われないでしょうなぁ」 一見するとこれほど平凡で特徴の無い男はいないだろうと思われ...全文を読む

拍手お返事&ようやく愛機が帰ってくることになりました(^^)

拍手お返事&おまけ

2010.08.18 (Wed)

 HDDがやられて一週間、愛機を買った某家電量販店にて入院させていたわが愛機がようやく退院できる事になりました。さっき電話がかかってきた~vvv以下愚痴になりますので苦手な方は早々にお逃げくださいませねvそれにしても今回は本当にひどかった・・・・・。『2,3日で出来上がりますよ。』と言っておきながら数日経っても何の音沙汰もなし。さすがに心配になって問い合わせてみたら『HDDの形式が古いタイプなので取り...全文を読む

横浜慕情 薔薇の誓・其の壹

横浜慕情~虔三郎と結衣

2010.08.17 (Tue)

  虔三郎と結衣が明豊堂本家から妾宅へ帰ってきた時、柱時計が丁度九時を告げた。「意外とあっちで時間を食っていたんだな。」 ランプに火を灯している結衣の後姿を眺めながら虔三郎はしみじみと呟く。ネクタイも緩め、結衣より一足早くくつろぐ体勢に入っていた。「ええ。まさかあちらの旦那様夫婦とお食事までご一緒させていただけるとは思ってもいませんでしたし。」 ランプのつまみをひねりながら明るさを調節している結衣が...全文を読む

烏のがらくた箱~その廿八・酒田 紀行・後編

烏のがらくた箱

2010.08.15 (Sun)

 本日は酒田紀行後編・相馬樓編です。こちらは平成七年まで本当の料亭として運営していたお店で、今は当時の文化を残してゆく為の観光施設となっておりますが、あと一歩のところで駐車場になっていたかもしれないという曰くがあるそうで(笑)。かろうじて平田牧場さんが買い取ってくださって今のような施設になったそうです。そんな相馬樓ですが、料亭の雰囲気はかなり色濃く残っております。鮮やかな弁柄の壁に引き込まれるように...全文を読む

運び屋アレク プロキシマ・ケンタウリ・プロジェクト・2

運び屋アレク Page1

2010.08.14 (Sat)

 この時代、生まれた直後に赤子は耳の後ろに1㎝四方のマイクロチップを埋め込まれ、生きてゆくための基本知識及び頭脳に直接届くダイレクトメール機能を得る。それ故、今までは知識を得るために行なわれていた学校教育もおのずとスタイルを変えている。 生まれた直後に知識の『詰め込み』は終了している。だからゼロから覚えるのではなく、すでにインプットされたチップのメモリーから如何に的確な情報を引き出し、それを使いこな...全文を読む

烏のがらくた箱~その廿七・酒田 紀行・前編

烏のがらくた箱

2010.08.13 (Fri)

 今回、上記画像の『きらきらうえつ』に乗って約2時間、新潟からはるばるおしんとおくりびとの街、酒田に行ってきました。この特急、愉快な事に『ラウンジ』なる乗り鉄隔離施設があるんですよ~(爆)。車両の前後にガラス張りの部屋があって景色が見放題なのですが、むしろ見られているのはそこに入り込んでしまった人達(笑)。それが嫌だったのか、それとも足の痛さのせいだったのか、旦那はラウンジには入り込みませんでした。...全文を読む

拍手お返事&ただいま帰りました~(^^)

拍手お返事&おまけ

2010.08.11 (Wed)

 本日(というか日付はきのう)、新潟弾丸帰省から帰って参りましたv第一日目は夕方に到着し、丸々一日あちらにいられたのは二日目のみ。三日目は酒田に二人して遊びに行ってしまって四日目の昼前にあちらを出てきたという親不孝振り(爆)。11日に旦那の、12日に私の病院通い&介護があるので仕方がないっちゃ仕方がないんですが、滅多にあちらには帰れないだけになんだか申し訳無い気はいたします。まぁダメ嫁振りが鼻につかない...全文を読む

烏のがらくた箱~その廿七・現代版荷留め

烏のがらくた箱

2010.08.08 (Sun)

 先日4日にUPした『葵と杏葉』の中で、『荷留め』という手段について書かせていただきました。まぁ、飢饉対策の一環なんですが、他藩に食料が流出しないようにという人道的な理由から、とりあえず値が高くなるまで食料を抱え込んで高くなったら売りに出そうという不届きな理由まで、様々な理由から関所や港から物資を出さないようにしたそうです。で、『葵と杏葉』を書いている間、てっきりこれは明治時代までの古い方法だとばかり...全文を読む

運び屋アレク プロキシマ・ケンタウリ・プロジェクト・1

運び屋アレク Page1

2010.08.07 (Sat)

 それは木星航路の仕事が終わり、地球から日本産、韓国産の『海苔』を火星に運んでいる最中であった。科学が進んだこの時代でも海産物だけは地球でしか作る事が出来ないし、味も変わりやすいだけに運ぶにも神経を使う高級品である。報奨も大きいがリスクも大きい。まっとうな運送業者ならあまり手を出さないジャンルだが、アレクは海苔に限らす海産物をしょっちゅう運んでいる。普段はすった分を取り戻すには高級品の運搬に限る。こ...全文を読む

夏虫~新選組異聞~ 第一章 第二十六話 炎と政変・其の貳

夏虫・第一章

2010.08.06 (Fri)

 苛立ちを露わにして芹沢が壬生の屯所に帰ってきた時、丁度近藤ら相撲勧進組も壬生寺で行なわれていた礼相撲から帰ってきたところだった。祇園北林での相撲興行が成功したお礼ということで行なわれた礼相撲であったが、滅多に見る事のできない大阪力士達の取り組みは壬生の住人を喜ばせたらしい。近所の子供達が八木邸の前に土俵を描き、相撲をしているのを沖田が行事を買って出ていた。「どうやらこっちと違って相撲の方は盛況だっ...全文を読む

明豊堂分家にて(前編)~横浜慕情 昌憲と亜唯子の章・其の参

横浜慕情~昌憲と亜唯子

2010.08.05 (Thu)

 滝沢昌憲が弁天町近くにある虔三郎叔父の店に出向いたのは、本家へ荷物を置いた後の昼過ぎの事であった。本当はもう少し早く出向きたかったのだが、自分を我が子同然に可愛がってくれる龍太郎伯父の相手をしているうちにすっかり遅くなってしまったのである。「昌憲従兄さま!やっと来て下さったのね!なかなか来て下さらないんで待ちくたびれてしまいました。」 滝沢が玄関を開け、声をかけるや否や飛び出してきたのは亜唯子であ...全文を読む

葵と杏葉藩主編 第二十五話 天保の大飢饉・其の壹

葵と杏葉・藩主編

2010.08.04 (Wed)

  こんな筈ではない――――――誰もがそう思った。天保四年から始まった飢饉だったが、一年で収まる気配は見せず、次の年も米の収穫が減少したのである。「これじゃあ五十年前にあった大飢饉と同じじゃないか・・・・・・」 そう嘆いたのは五十年前にあった天明の大飢饉を経験している老人であった。彼はぼんやりとした記憶の奥底から忌まわしい出来事を思い出し恐怖に震える。「五十年前の飢饉って?」 そう老人に尋ねたのは文化・文...全文を読む

烏のがらくた箱~その廿六・枕

烏のがらくた箱

2010.08.01 (Sun)

 今まで気になっていたんですが、なかなか手に入れられなかったそば殻枕をようやく購入しました。英和辞典を枕にしても余裕で寝てしまうほど硬い枕が好きな私なんですが、これまで結婚する際親に押しつけられた羽根枕を使用していたんです。確かに高級品ではあるんですが、硬い枕フェチにとっては拷問に近い(笑)。かといってお店に買いに行っても何故かふわふわ系の枕ばっかりでそば殻どころか普通のパイプ枕さえなかなか見つけら...全文を読む

拍手お返事&拡張機能

拍手お返事&おまけ

2010.08.01 (Sun)

 私はWEB閲覧のメインブラウザとしてGoogle Chromeを使っております。IEや炎狐もいちおう入れているんですが、やっぱり軽さという点ではこれが一番なんですよv画像読み込みにキャッシュを使っているらしく、時折画像の更新が反映されなかったりしますが、再読み込みをすれば問題ありませんし(^^)。そんなChromeですが、必要な機能は拡張機能によって必要な分だけ入れるようになっています。不必要な機能のせいで重くなってもね...全文を読む

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乾小路烏魅

Author:乾小路烏魅
幕末~明治を中心とした歴史小説ブログです。
ひと時の時間旅行、ご堪能くださいませv
角川twitter小説大賞優秀賞受賞

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