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【  2009年04月  】 

幕末歳時記 其の肆・菖蒲葺(桂小五郎&幾松)

幕末歳時記

2009.04.22 (Wed)

 「菖蒲葺(しょうぶふき)か。もうそんな季節なんだね。」 長州藩控屋敷に久しぶりに帰ってきた桂小五郎は、軒に挿された菖蒲の葉に目を遣り、わざわざ出迎えてくれた幾松に声をかけた。「世の中がどんなに変わっても季節は変わらず巡るもんだ。君との逢瀬も久しぶりだし、今日はせっかくだから菖蒲酒でも戴こうか。」 たわいもない桂の一言であったが、この一言によって自身が命拾いするとはこの時桂も、幾松も微塵も思わなかっ...全文を読む

葵と杏葉世嗣編 第二話 貧乏くじ・其の貳

葵と杏葉・世嗣編

2009.04.17 (Fri)

 「それは何でも無茶というものでっせ」 普段なら絶対に下げる事のない頭をこれ以上下げられないほど下げた茂義に対して、御門札持ちである碇屋籐右衛門が開口一番、柔らかな、しかし明らかすぎる否定の意を込めた上方言葉で窘めた。 否、普通ならどちらともつかない言葉で都合の悪い申し出をうやむやにする商人がはっきりと『無茶』と言ったのだ。これは明白な断りの返事である。「大奥を何やと思うてはるんですか。お武家様がど...全文を読む

閻魔堂華宵 第一話・将軍の御召料御茶壷

閻魔堂華宵~幕末百話異聞~

2009.04.15 (Wed)

 旧幕臣、上林庄五郎は薄暗い森の中、ここがどこだかいまいち判らないままひたすら歩き続けていた。時折見かける風蘭だけが『ここは江戸ではない』と庄五郎に教えてくれていたが、昔行った事のある京都とも思えない。疲れ果て、脚も棒のように感覚が無くなっており出来るなら一歩も歩きたくはないのだが、何故か『ここで立ち止まってはいけない』という理由もない使命感に囚われ、歩いているに過ぎない。「俺も歳を取ったもんだな・...全文を読む

葵と杏葉世嗣編 第一話 貧乏くじ・其の壹

葵と杏葉・世嗣編

2009.04.03 (Fri)

  松平定信が罷免され、寛政の改革が頓挫した前後からであろうか。近年まれに見る豊作と商業作物の飛躍的な生産とが相まって江戸は今までにない経済の発展を見た。また、その余裕からであろうか、独自の文化が花開き、世間はより豪奢に、そしてより享楽的になっていく。 そうなると自ずと手抜きになっていくのが政治というものである。将軍家斉は政に全くといっていいほど興味を示さず、大奥に入り浸り次々と子供を作ってはその行...全文を読む

幕末歳時記 其の参・灌仏会(土方歳三&琴)

幕末歳時記

2009.04.01 (Wed)

 とうきたり、お釈迦様、お釈迦様―――――― 灌仏会にかこつけた銭乞いの声が遠くから聞こえてくる。四月八日の灌仏会はどこの寺も賑わいを見せるが、ここ市ヶ谷経王寺も例外ではなく、小さな花御堂に子供達が群がり堂内のお釈迦様に甘茶を注いでいた。(今年はここで卯の花とぺんぺん草を買っていこうかしら) 琴は寺の境内に出ている小店をのぞき込みながら思案する。ぺんぺん草は虫除けの呪いであり、持ち帰って糸で行灯の中に吊し...全文を読む

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乾小路烏魅

Author:乾小路烏魅
幕末~明治を中心とした歴史小説ブログです。
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角川twitter小説大賞優秀賞受賞

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